「たまには贅沢させろ!」低収入なのに浪費家の夫→散財夫の哀れな結末

私は会社員として働きながら、夫と2人で暮らしています。私も夫も必死に働いてるのですが、生活は決して楽ではありません。
夫は真面目に働いているのに給料は上がらず、家賃や食費、光熱費だけがじわじわ上がっていく――そんな「頑張っても報われない感覚」が、いつの間にか当たり前になっていました。だから私は、少しでも家計を守ろうと節約を始めたのです。今は夫婦2人でも、いつか子どもを迎えたい。そんな未来を思うと、目先の贅沢より“安心”を貯めておきたくて、私は小さな出費を削ることから始めました。
けれどその節約は、私たち夫婦の価値観の違いをあぶり出すことになりました。
小さなズレが、山になっていく
兄夫婦は農業を営んでいて、畑に行くと規格外の野菜を分けてくれます。形は不揃いでも味は抜群で、家計的にも本当に助かっていました。兄夫婦にも支えられ、私はさらに節約に励むようになりました。特売日にまとめ買いをし、食材は無駄なく使い切り、暖房も控えめにする。派手な我慢ではなく、生活を守るための工夫。私にとって節約は、未来の安心を積み上げる作業でした。
ところが夫は、私がスーパーをはしごした日に限って、仕事帰り道にコンビニへ寄ってきます。缶コーヒーにアイス、ホットスナック、時にはスイーツや雑誌まで。本人は軽いノリで「これくらい誤差だろ!」「節約節約って……節約ばっかりじゃ息が詰まる! 少しくらい自由にお金使ってもいいんじゃない? たまには贅沢させてよ〜」と笑うのですが、レシートの束は嘘をつきません。一回は数百円でも、それがほぼ毎日になれば、家計にははっきり響いてきます。月末、家計簿を見た私は思わず手を止めました。私が必死に浮かせたはずのお金が、夫の“ちょっとだけ”で消えていたからです。
――チリも積もれば山となる。
私にとっては、安心の積み重ね。 でも夫にとって節約とは、ただ窮屈で、自由を奪われるものだったのかもしれません。
サプライズが踏みにじられた夜
そんなある日、兄夫婦が「近場に安くてすごく良い温泉宿があるんだ。いちご狩りもできるんだよ」と教えてくれました。その話を聞いた瞬間、私は「たまには贅沢したい」とこぼしていた夫のために、兄夫婦おすすめの温泉宿を予約し“サプライズ旅行”をすることに決めたのです。
それからの私は「夫が喜んでくれたらそれでいい」と言い聞かせ、自分の楽しみは後回しにしてさらに節約をするように。「これで夫も少しは笑ってくれるかな」と思うと胸が弾みました。私は夫に「◯月◯日の土日はお出かけしようね」と予定をおさえました。夫が「どこ行くの?」と聞いてきたのですが、私はそのたびに笑ってごまかしていました。
ついに旅行当日。内緒にしていた行き先に到着し、私は「実は……温泉といちご狩りだよ! 贅沢したいって言うから、コツコツ貯めて予約したんだよ!」と笑顔で伝えました。 しかし、旅館の入り口に立った夫の顔は、一瞬で引きつり「……は? なにこれ。古臭い宿じゃん。こんなとこSNSに載せても誰も羨ましがらないだろ! 節約してこれかよ。行くならもっと高級旅館だろ。格が低すぎて恥ずかしいわ」と呟いたのです。
せっかく用意した手作りのしおりを握りしめる指先が、小さく震えました。そこからの旅行は、地獄でした。夫はチェックインから食事中まで、ずっとスマホをいじって不機嫌。私が話しかけても生返事で、いちご狩りでも「これじゃない感」を隠そうともしません。そして帰宅した夜、夫は吐き捨てるように「あんな安っぽい宿に泊まるくらいなら、家で寝てたほうがマシだったわ」と言い放ったのです。
……夫が欲しかったのは、私との思い出でも、心身を休める時間でもなく――ただの“見栄”だったのです。 私の心の中で、何かがプツリと切れ「……そっか。格が低くてごめんね。今まで節約に付き合ってくれてありがとう。これからは自分のお金は自分で管理して、好きなだけ“格の高い”生活を送ってね」と告げました。節約生活から解放された夫は「やっと自由になれる!」と嬉しそうに笑い、先の不安より“自由”を喜びました。
――この人は欲しいものは我慢したくない。人から羨ましいと思われたい……。そして、生活に向き合うのが嫌なんだと確信しました。
キラキラの代償
その日から夫の生活は一変しました。駅まではタクシー、朝はコンビニ、昼は外食、帰り道にはスイーツ……。夫自身がお金の管理すると決めた以上、私は口を出すつもりはありませんでした。連休は夫はひとりで高級旅館へ。露天風呂付き客室に豪華な懐石――夜景を背にした自撮りをSNSに載せると、「すごい」「羨ましい」とコメントが並び、夫はご満悦でした。帰宅後も「やっぱこういう旅行だよな」「格が違う。これが普通の生活」と得意げに話していました。
そして1カ月後の月末。「うわぁぁぁ!? なんでこんなに引き落とされてんだよ!!」と絶叫する夫……。続けて「家賃、光熱費、保険……これ今月分!? カードの請求も来てる……うそだろ?」と言い放ったのです。 私は「生活って、そういうものだよ」とポツリ。夫は真っ青になり「これじゃお金残らないじゃん。来月どうすんの俺!?」と呟きました。私は「自分のお金は自分で管理するんでしょ?」と冷静に一言。夫は「……俺、今まで全部お前に任せきりだったんだな。キラキラして見える生活って、維持するのがこんなに大変なんだ……」と呟いたその声は、初めて現実を見た人の声でした。
私が「見せる生活と、暮らす生活は違うからね」と言うと、夫はしばらく黙り込んだあと 「今までごめん。もう一回、ちゃんと家計のこと一緒に考えてくれないか」と謝ってくれたのです。その言葉を聞いたとき、胸の奥の固まりが、ゆっくりほどけていくのを感じました。私は静かに椅子に座り、通帳を開きながら「じゃあまず、“誤差”がいくらあるのか確認しようか」と一言。夫は苦笑いしながら頷きました。通帳を挟んで並んだ私たちの視線が、ようやく同じ方向を向いた気がしました。
◇ ◇ ◇
家計管理や節約は目に見えにくい負担だからこそ、任せきりにしていると大変さに気づきにくいのかもしれません。夫婦で現実を共有し、同じ方向を向いて支え合うことが、暮らしを立て直すいちばんの近道なのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
1つ目のエピソードでは、限られた収入の中で、夫婦の未来のために節約を続ける妻が登場します。「これくらい誤差だろ」と浪費を繰り返し、妻が用意したサプライズ旅行すら「格が低い」と踏みにじる夫。生活に向き合うことを後回しにし、見栄ばかりを追いかけた末、妻から突きつけられた“暮らしの現実”によって、自分本位な価値観と向き合うこととなったのでした。
続く2つ目のエピソードでは、自分の仕事に誇りを持ち、外資系IT企業でキャリアを積み重ねてきた女性が登場します。「養ってやる」と上から目線で専業主婦を求め、自分に都合のいい相手にしようとする婚約者。しかし、その発言の先には思わぬ展開が待っていて……。
「専業主婦になれ」結婚が決まると彼が豹変→破局から半年後…彼に悲劇

彼との出会いはオンラインゲームでした。オンライン上で会話をしながら、協力して敵を倒していくうちに親しくなり、次第にオフラインでも会うようになった私たち。ゲームという共通の趣味に加え、とても気が合い、交際へと発展しました。
そして先日、いつものように一緒に遊んでいたオンラインゲームの中で、彼からプロポーズされたのです。彼らしいサプライズにとても感動し、うれしくてたまりませんでした。もちろん、私の返事はOK。いつも一緒にプレイしているほかのプレイヤーたちにも祝福され、私たちはオンラインゲームの中で結婚式も挙げました。
その翌日、改めて直接会い、対面で正式にプロポーズを受けた私。実際の結婚式も挙げて、心配している両親を安心させたいという彼の言葉に、私はますます惹かれました。
しかし、結婚に向けた具体的な話し合いを始めた矢先……。
時代錯誤な結婚観
彼から信じられない言葉が飛び出したのです。彼が職場の上司に結婚の報告をしたというので、私は「それなら今後の共働き生活について話し合おう」と提案。すると、彼は「結婚したら仕事は辞めてくれ。専業主婦になって俺を支えてくれ!」と当然のように言い出したのです。
私は、今の仕事が大好きで、辞めたいと思ったことは一度もありません。交際中から仕事への熱意については彼にも何度も話していました。それなのに……。
驚いて理由を聞くと、彼は「女が働いてどうする。俺の稼ぎだけで家族を養えるし、家事や育児は女がやるものだろ?」と決めつけてきたのです。
私が「家事をする人が必要なら、あなたが主夫になる道もあるんじゃない?」と反論すると、彼は「男が主夫になるなんて周りから笑われる」と聞く耳を持ちません。
私の意見を聞こうともせず、彼は「将来子どもができたときのためにも、母親は常に家にいるべきだ」という、自分の価値観を一方的に押しつけてきました。
翌日になっても、彼は私が仕事を辞めるものだと信じて疑いませんでした。
「どうせ大したキャリアでもないだろうし、俺が養ってやるんだから大人しく主婦になれ。それに子どもができたら、どうせ辞めるんだから今から家事に慣れておいたほうが効率もいいだろ」と、上から目線で言われ、私の我慢も限界に達し……。
私の年収を知って激高!?
「私のほうが収入が多いのに? 効率を考えるなら、私が働き続けて、あなたが主夫になるほうがずっといいと思うけど」
そう伝えると、彼は「え?」と一瞬驚いたような表情をしましたが、すぐに「ふっ」と鼻で笑って私の言葉を信じようとしませんでした。そこで私は、現在の年収が約1000万円近いことを明かしました。
私は学生時代、人間関係に悩んで家に引きこもりがちになり、オンラインゲームばかりしていた時期がありました。しかし、そこからネットワークやプログラミングに興味を持ち、猛勉強の末に現在の外資系IT企業に就職しました。
今はセキュリティエンジニアとして、企業をサイバー攻撃から守る専門的な仕事をしています。特殊な技能と重い責任が伴い、副業なども厳しく制限されている分、それなりの報酬を得ているのです。
真実を知った彼は「女のくせにそんなにもらっているなんておかしい! 俺のほうが有能なのに理不尽だ!」と激高。彼は親族のつながりで現在の会社に入社しており、そのことに引け目があったのか、私を見下すような発言をしてきたのです。
年収で負けていると知ったとたん、彼は不機嫌になり、「俺とお前では価値観が違いすぎる! 結婚はやめだ! 別れる!」と一方的に別れを告げられました。私も彼の根底にある女性蔑視やモラハラ気質にすっかり冷めていたので、そのまま関係を終わらせることにしました。
それから半年後、彼から突然「助けてくれ!」と連絡がありました。話を聞くと、会社から貸与されているPCに異常が出て、画面が勝手に動くなど操作しづらい状態になっているとのことでした。本来なら勤務先の上司や情報システム部などに報告すべき事案なのに、なぜか彼は私に助けを求めてきたのです。
詳しく事情を聞くと、勤務中に会社のPCで仕事と無関係なゲームをダウンロードしてプレイしていたところ、その過程で不審なファイルやサイトに触れてしまったのだとか。どうやらマルウェアに感染した可能性があるようでした。
軽率な行動が現実でも問題に
「お前はセキュリティのプロなんだろ? どうしたらいい? なんとかしてくれ!」と懇願されましたが、私は「会社のPCなんでしょ? 私ではなく、会社の情報システム部とか上司にすぐ報告して」と伝えました。
彼自身、まずいことをしたという自覚があったからこそ、社内ではなく私に連絡してきたのでしょう。勤務中に会社PCで私的にゲームを入手・利用し、結果としてセキュリティ事故を招いた危機管理の甘さには、あきれるしかありませんでした。
彼は、自身の愚行が会社に知れ、処分されることを恐れたのか「お前しか頼れないんだ! 頼む! 助けてくれ! あのときは俺がどうかしてた。収入でお前に負けていると知って悔しくて、つい心にもないことを言ってしまった。もう絶対に見下したりしないから、俺とやり直してくれ」と、あろうことか復縁まで迫ってきたのです。
勤務中にゲームをするような不誠実な人。さらには都合のいいときだけ頼ってくるような人。そんな人とやり直したいと思うはずがありません。私は最後に「ゲームならいつでもリセットしてやり直せるけど、現実はそうはいかないの。他人に頼っておいしいところだけ持っていこうとする癖は、ゲームの外でも同じなんだね。そんな甘い態度は、ゲームの中でだけにしたほうがいいんじゃない?」と告げ、連絡先をブロックしました。
その後、彼がどうなったかは知りませんが、オンラインゲームの中でも彼を見かけることはなくなりました。いつも一緒にプレイしているほかのプレイヤーたちから「仕事やめたらしいよ」とだけ聞きました。
私は今、自分の仕事にやりがいを感じながら、お互いを心から尊重し合える新しい出会いを探しています。これからもしっかり現実を生きながら、息抜きに大好きなオンラインゲームを楽しみたいと思います。
◇ ◇ ◇
交際相手の思いがけない価値観やモラハラ気質に直面し、戸惑うことは決して珍しくはないのかもしれません。特に、収入や社会的立場の違いが明らかになったとき、相手の隠れていた本性が浮き彫りになることは少なくないのではないでしょうか。相手の言葉の裏にある価値観や人間性を冷静に見極め、自分の生き方やキャリアを尊重してくれない相手とは早めに距離を置くという選択をしたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
いかがでしたか?
今回は、家庭のお金事情や価値観のズレという現実に向き合いながらも、身勝手な見栄や理不尽な言動に振り回された女性たちのエピソードをご紹介しました。
共働きでも楽ではない家計の中で節約を笑われたり、慎ましい暮らしぶりだけで仕事やキャリアを軽く扱われたり――。日々の生活を支えようと積み重ねてきた努力や現実を、身近な相手に理解してもらえないショックは、簡単に受け止められるものではありません。
それでも彼女たちは、相手の価値観に飲み込まれることなく、自分が積み重ねてきた努力や現実を信じ、それぞれの形で向き合っていきました。見栄や上から目線ではなく、目の前の暮らしや相手の努力にきちんと目を向けることの大切さを感じさせられるエピソードでした。