価値観が合わないため、私はなるべく関わらないようにして、距離を置くようにしていました。
金持ち自慢する苦手なママ友
ある日、幼稚園のお迎えに行くと、B子が他のママたちに自慢話をしていました。
「今回の夫のボーナス、すごかったのよ~♪」
そう言いながら、夫が勤める大手企業の名前を何度も口にしています。どうやら夫の勤務先が自慢で仕方ないようでした。私は興味もなかったので、その場を離れました。
数日後のお迎えのときでした。突然B子が「実はちょっと相談があるの~」と言い、私のもとへ駆け寄ってきたのです。あまり関わりたくなかったのですが、深刻そうな顔をしていたので話を聞くと、驚くことを言い出しました。
「今月ちょっと使いすぎちゃって……。悪いんだけど10万円貸してくれない?」
どうやら洋服や化粧品にお金を使いすぎたらしく、生活費が足りなくなったと言うのです。共働きのわが家なら貸してもらえるかもしれないと思ったのでしょう。もちろん、親しくもない人に、そんな理由でお金を貸すつもりはありません。
「ごめんなさい。無理です」私がきっぱり断ると、B子はあからさまに不機嫌な顔になり、「もういいわ!」と言い捨てて、そのまま帰っていったのです。
幼稚園で嘘を広められた
翌日、幼稚園へ行くと周囲の様子がおかしいことに気づきました。何人かのママたちがヒソヒソとこちらを見ています。そして1人のママが言いました。
「借りたお金、返した方がいいんじゃない?」
話を聞いてみると、B子が「私がお金を貸したのに返してくれない」と嘘を吹聴していたのです。あまりにも身勝手な行動に呆れてしまいました。私を追い詰めれば、仕方なくお金を貸すとでも思ったのでしょうか。
「一度、家族に相談してみますね」
そう答えると、B子は満面の笑みを浮かべました。
「本当!? じゃあお願いね~!」
実は、私の夫は……
その日の夜、私は夫にすべてを相談しました。すると夫は驚いた顔をしたのです。
「その人の旦那さん、うちの支社にいる人かもしれない」
夫は本社勤務で支社を統括する部署に所属しており、B子の夫とも仕事で関わりがあったのです。
数日後、夫は昼休みの雑談の中で、それとなくB子の夫に聞いてみたそうです。
「奥さん、お金に困ってるの? うちの妻がお金を貸してほしいって頼まれたらしいんだけど」
するとB子の夫は驚愕! まったく知らなかったようで、青ざめていたようです。
嘘つきママ友の末路
その翌日、B子が真っ青な顔で私のところへ近づいてきて、「あなたの旦那さん、夫と同じ会社だったのね……なんで言ってくれなかったのよ? しかも上司だったなんて……」と意気消沈の様子。話を聞くと、うちの夫から事情を聞いたB子の夫が、お金の使い込みについて問いただしたそうです。
実はB子は以前から洋服や化粧品などにお金を使いすぎる癖があり、今回も生活費にまで手を付けていたとのこと。しかも、私だけではなく、ほかのママ友にもお金を借りていたことが発覚し、B子の夫は激怒! B子は家計管理を厳しく見直されることになったと聞きました。
さらに「お前は、お金を稼ぐことの大変さを知った方がいい」と言われ、パートも始めることになったのだとか。それ以来、幼稚園でお金の話や自慢話をすることはなくなり、以前のように周囲の輪の中心にいる姿も見かけなくなりました。
そして幼稚園でも、「お金を貸してもらえなかった腹いせで嘘をついたの」と自ら白状しました。どうやら、正直に事実を話さないのなら離婚すると夫に言われたようです。
周囲のママたちは呆れ返り、それまで親しくしていた人たちに距離を置かれ、幼稚園で孤立気味になってしまったのでした。
見栄を張ることばかりに夢中になり、人を見下していたB子は、最後に周囲からの信頼を失うことになりました。一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではありません。B子は今回の出来事で、それを痛感したのではないでしょうか。私も改めて、人との信頼関係の大切さを実感したのでした。