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「右目だけスマホ画面が真っ白に」疲れ目と思った私。受診後に手術が決まったワケ【医師監修】

50歳になったばかりのころから、文字が見えづらいと感じることが増えてきました。しかし元々視力が悪く、老眼とドライアイと診断され遠近両用眼鏡を使用していたので、疲れ目か、眼鏡が合わなくなったために見えづらいのだと思っていました。とりあえず眼鏡のレンズを交換したら、いくらか見えやすくなったのでホッとした私。しかし、のちに「このとき眼科へ行っていれば」と後悔することになりました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師田辺直樹先生

田辺眼科クリニック院長。日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
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どうなっているの? 右目の視界が真っ白に

眼鏡のレンズを変えてひと安心したものの、その数カ月後には、再び見えづらさが気になるようになりました。それでも病院へ行くのは面倒で、原因はスマホやタブレットの見過ぎによるドライアイや疲れ目だと思うようにしていました。

 

その後、新しいパート先で事務職として働くことになったのですが、書類の細かい文字を見る機会が増えたことで異変に気付きました。

 

それまでは文字がかすむことや二重に見えるだけだったのに、そのころになると視界の一部に白いモヤがかかっているような違和感があり、全体的に文字が見えづらくなったのです。

 

決定的だったのは、スマホを見ていたとき黒などの濃い色で書かれている文字は読めるのに、オレンジなど明るい色の文字がまったく見えず画面が真っ白に見えたことです。「なぜ?」と思いながら片目ずつスマホの画面を見てみると、左目は問題なしでしたが右目で見ると全体が真っ白に見えました。

 

さすがに「これは病院へ行かなくては!」と、重い腰を上げて近所の眼科へ行き、これまでの経緯を医師に説明すると「年齢的なことを考えると網膜の異常などの可能性も考えられるのでひと通りの検査をおこないます」とのこと。視力や眼圧の検査の他に、それまで受けたことのないいくつかの検査を受けることになりました。

 

結果は加齢とともに増えるあの病気

「白内障ですね。右目はかなり進んでいて左目もすでに始まっています」

 

検査結果を見ながら説明してくださる医師に、

 

「自分でも受診前にいろいろ調べてもしかしてとは思っていましたが、私はまだ50歳になったばかりですよ」

「白内障って60代以降の方がなる病気じゃないんですか!」

 

と興奮気味に言葉を発する私。

 

そんな私を見ながら医師は苦笑し、

 

「いやいや、50代でもなる方はいらっしゃいますよ

「右目はもう手術しなくてはならない状態で、左目は点眼薬で進行を遅らせる目的の治療もありますが、このまま進行すると、1年後には現在の右目と同じような状態になる可能性がありますので、この機会に両目とも手術されるのが良いと思います」

 

と伝えられました。

 

「手術か、そんなにひどいのか……」と内心動揺していると、家から近くの手術可能な病院を紹介され、両目の手術をすることが決定しました。この病院では、手術後の感染症リスクを抑えるため、片目ずつ手術をおこなうとのことで、最初に症状が進行している右目を、その2週間後に左目を手術することになりました。

 

ちなみに私の場合、手術費用は保険適用で片目1回約6万円で、その他に術前・術後の診察費用や薬代もかかりました。病院が「高額療養費制度の利用も考えて、同じ月に2回の手術をおこなうようにしましょう」と日程を組んでくれたのは、費用面で大変ありがたかったです。

 

手術当日は、中待合室に入り、手術着に着替えて点眼を受けた後、手術室へ。左腕に点滴と血圧計を装着し、点眼薬で麻酔をして、手術が始まりました。手術自体は、私の場合15分程度だったと思います。会計時に鎮痛剤と目薬の処方箋を受け取り病院近くの調剤薬局へ行ったのですが、顔の半分ほどが眼帯とガーゼで覆われているため視界が悪く、階段は付き添いで来てくれた夫に支えられながら下りました。

 

帰宅途中で麻酔が切れて目の痛みが出てきて、眼帯で目の周りと頬が覆われて息苦しさを感じ、「早く翌朝になってこれを外してほしい!」とそればかり考えていました。翌朝、8時過ぎに消毒と視力検査のために病院に行って眼帯とガーゼを外してもらったときの解放感はこの上ないものでした。

 

 

手術後の生活と視力の変化

眼内レンズイメージ

 

手術後は生活上の制約がいくつかあり、私の場合、一番つらかったのは洗髪と洗顔が術後1週間できなかったことでした。仕事は手術の4日後から通常通り出勤できました。

 

数種類の目薬を1日数回ずつ3カ月間点眼し、定期的に通院しました。最初のうちは手術を受けた病院に、その後は自宅近くの眼科で診察を受けました。

 

幸いなことに経過は順調でした。術後しばらくは目の痛みや充血、引きつれる感じ、まぶしさを強く感じたり、視界に小さな虫が飛んでいるような影が見えたりすることもありましたが、手術から約3年後の時点では、特に問題はありませんでした。

 

また手術後、医師のすすめで保険適用となる眼内レンズ(単焦点レンズ)を入れ、左右の視力差ができる限り小さくなるよう調節してもらったところ、私の場合は近くも遠くも以前よりだいぶ見やすくなりました。それに伴い、左目の視力が0.01から0.1、右目は0.04から0.5になったことは何よりありがたかったです。

 

それまで温泉へ行っても足元が見えず、恐る恐る歩かなければならなかったのですが、それが解消され、私の場合は、眼鏡なしで本を読むこともできるようになり、家の中では裸眼で過ごせるようになりました。

 

まとめ

最初に近所の眼科へ行ったとき、医師から言われた「失明につながる病気が潜んでいることもありますからね。おかしいと思ったら早めに受診してください」という言葉が耳に残っています。多少の体調不良で病院へ行くのはおっくうだと、ついつい先延ばしにしてしまいがちでしたが、これから先の人生を元気に過ごしたいと思うなら、こまめに体の変化に目を向けることが大切なのだと改めて気付かされました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)

著者:青田 月子/50代女性・主婦。30代でシングルマザーになり、50代で再婚。

イラスト:サトウユカ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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