「なんか目が痛い」突然夫が不調を訴え
5歳年上の夫が40代になったばかりのころの話です。結婚したときは30代だった夫もいつの間にか40代になっていましたが、相変わらず元気だけが取りえで、特に大きなけがや病気をすることなく健康に過ごしていました。
ただ、夫はそれをいいことに、自分の体のことにはいつも無頓着。新しい事業を始めたこともあり、平日も休日も働き、会議も頻繁。夜中までデスクワークをする日が続いていました。
「30代のころとは違うんだから、もう少し体をいたわって、たまにはゆっくりしないと!」と私が言うと、「はいはい、大丈夫」と空返事。仕事のことで頭がいっぱいで、それどころではないようです。
しかし、そんな日々の中、突然夫が「目が痛い」と言い始めました。私はあまり気にせずに過ごしていましたが、翌日も、その翌日も痛いと言い続けています。私は、「ひとまず眼科に行ってみたら?」と勧めますが、もともと病院ぎらい。よほどのことがない限り受診をしない夫は、あまり気が乗らない様子でした。
まぶしさが加わり症状が悪化
その後も、夫の目の痛みに改善の気配は見られず、むしろ悪化しているようでした。さらに「なんか光がまぶしくなってきた」と訴え出し、痛みだけでなく別の症状も表れました。
さすがにこのままでは危険だと思った私は「早く、今すぐ眼科に行って!」と強く迫りますが、「でも、忙しいから病院どころではないし……」と煮え切らない夫。私はすっかりあきれてしまい、「目が見えなくなっても知らないわよ」と大げさな発言をしてしまいました。
そして、その翌日の朝。夫が「目がまぶしすぎて運転ができない」と驚くべきことを言うのです。私は跳び上がり、「もう! 今すぐ病院に行くよ! 私が運転するから」と叫んで、夫を近くの眼科へ無理矢理連れていきました。道中、私は「昨日、目が見えなくなると半分冗談で言ってしまったけど、本当だったらどうしよう……」という気持ちが湧き、急に不安が襲ってきます。
受診した眼科は「大きな病院で処置を…」
ドキドキしながら眼科を受診した夫を駐車場で待っていたら、夫から電話。急いで出ると、夫は「もう、大きな病院へ行かないと手遅れみたい」と、予期せぬ結果を告げました。どうしてもっと早く病院に連れてこなかったのか、という大きな後悔を感じながら、私は夫を乗せ、紹介状が出された病院へ車を走らせました。
自宅から1時間以上かかる病院のため、帰りは夕方を過ぎそうでした。幼稚園に通う子どもたちを慌てて迎えに行き、一緒に病院へ。眼科の受付カウンターに着いたときは、少し落ち着きを取り戻しました。
そして、すぐに受診してもらった夫。しばらくして、私は医師に呼び出され、医師がたったひと言、「これからすぐ入院できますか?」。一瞬、私はどういうことかわからず、きょとんとしてしまいました。冷静さを装い、「一体なんの病気ですか?」と落ち着いて尋ねると、医師は淡々と、「ご主人は、細菌性角膜炎の疑いがあります」と告げたのです。
なんと、夫の目の不調は、ソフトコンタクトレンズの着けっ放しにより、細菌に感染したことが原因でした。ズボラで自分の体のことは二の次、三の次の夫は、長い時間コンタクトレンズを着けたまま過ごしていたのです。徹夜することも多かったので、仕方がないとも思いましたが、そのまま夫は入院することに。半月ほど入院し、毎日経過観察と目薬による治療で完治することができました。
まとめ
夫があのまま病院を受診していなければ失明していた恐れもあり、振り返るとぞっとします。同時に、妻として、もう少し夫の体のことを気にかけてケアしなければいけなかった、と深く反省しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:森 うめこ/30代主婦。ケーキよりどら焼き派。過干渉な実母と、音信不通気味な義母、2人との距離感に悩む。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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