子どもは悪化するのも早いが治るのも早い
ある日、子どもの両目が少し赤いなと感じました。翌日には、両目が真っ赤になって目やにもひどく、痛々しく思うほどに。市販薬で済ませようと目薬を購入して様子を見ましたが、2日たってもあまり改善が見られなかったので眼科へ行きました。
診断の結果は、結膜炎とのこと。そのとき眼科医に「今、かなり結膜炎が流行しているよ。今日だけでも、ほかにも何人か結膜炎の子どもが来たよ。これが大人にうつると大変だからお母さん、十分注意してね」と言われました。
そうは言われたものの、私は長らく結膜炎にかかっていなかったので、同じタオルを使わなければうつらないだろうという軽い認識で帰宅。子どもは処方された目薬を差すと、みるみる良くなっていき、病院へ行った翌日の朝には充血は消えていました。
大人は悪化するのも遅く治るのも遅い
子どもの結膜炎がすっかり治り、ひと安心していた矢先、自分の目に違和感がありました。瞬きをすると重い感じがするのです。しかし、普段の生活に支障はなかったのでそのまま放置していました。すると翌日、少しかゆみが出てきたような気が……。それでもまた放置してしまった結果、その翌朝、起きると白目の部分が真っ赤になっていました。
「まさか結膜炎がうつったのではないだろうか」。そう思った私は、とりあえず市販薬で様子を見ることにしました。市販薬を使うと少しかゆみが治まったので安心していたのですが、次第にかゆみが痛みに変わっていき、不安な気持ちになりました。
そして違和感から1週間たって、眼科を受診。診断結果は感染症結膜炎(ウイルスや細菌などの病原体が結膜に感染することで引き起こされる結膜炎のこと)でした。感染性結膜炎には「ウイルス性結膜炎」と「細菌性結膜炎」の2種類あり、わが子はウイルス性結膜炎(風邪のウイルスやアデノウイルスなどが原因となることが多く、一般的に軽い症状で済むことが多いが感染力が強い)だったのですが、私が今回かかった結膜炎は細菌性結膜炎(ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が原因で発症し、目やにが多く出ることが特徴)で、まったく種類が違う結膜炎でした。
ストレスや免疫力の低下からかかる「細菌性結膜炎」
先生には、今回の場合は子どもからうつされたのではなく、自発的に結膜炎になったのではないかと言われました。細菌性結膜炎は、ストレスを感じたり免疫が弱かったりするとかかることがあるとのこと。私の場合、数カ月前に肺炎になったこともあり、完治はしているとはいえ、免疫力が落ちていることが原因の1つかもしれないと言われました。細菌性結膜炎は、高齢になると感染しやすくなる結膜炎だということです。
抗生物質が入った目薬を1週間忘れずに使用するように言われました。最初の3日間は、良くなっているのかわからないくらいだったのですが、4日目から目に見えて充血がなくなり、かゆみが治まり1週間後には完治しました。結膜炎にもいろいろな種類があることが今回初めて知りました。
まとめ
子どもからうつされたと思った結膜炎ですが、加齢や免疫力の低下から自発的に発症していました。年齢のせいなのか、じわじわと悪くなっていき悪化するのにも時間がかかった上、治るのも遅いという事実。体に違和感があったら早めに病院に行き、適切な対処をしたほうが良いと感じた出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:徳 衿唯/40代。最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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