病気の原因は腐葉土の中に…

最近、実家の母の小さな庭を片付けていたとき、ふと使わなくなった鉢がやたらと増えていることに気付きました。
母はガーデニングが大好きで、季節ごとに花を植えて楽しんでいたはずなのに、おかしいなと思いながら母に尋ねてみると、「実は肺MAC症(土壌や水回りなどの環境中に存在するMAC菌と呼ばれる菌が原因の肺の慢性感染症)になってしまったの」と打ち明けられたのです。
母によると、ガーデニングで使う腐葉土の中にも原因となる菌が含まれていることがあるそうで、今は大事をとって好きだった庭いじりを控えているのだとか。母が少し寂しそうにしている様子を見て、初めて年齢とともに体力が落ちてきたのかもしれないと感じました。
この病気は完治まで年単位かかることも珍しくなく、長い治療になりそうだと聞きました。健康な人が感染することはめったにないようですが、40代以上で痩せ型の女性は注意が必要とされるといった話もあり、母の様子に気を配りながら過ごしています。
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母が庭いじりが原因で病気になってしまったのは驚きました。大好きなガーデニングに早く戻れるよう、母が少しでも元気に過ごせればいいなと願うばかりです。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:花沢とこ/50代女性・主婦
イラスト/きりぷち
大好物で突然じんましんが

美容のために毎日たくさんの野菜をとる努力をしている私。すでに完成したぬか床を使用して、季節の野菜はもちろんのこと、厚揚げやアボカド、ゆで卵などの変わり種も漬けて食べていました。
発酵食品は体によくておいしいので、「今度はどんな食材を漬けようか」なんてネットでアイデアを探していた矢先、突然じんましんが現れて唇が腫れてしまいました。皮膚科の先生の診断によれば、この症状の原因はぬか床である可能性が高いとのことでした。
40代になってから米ぬかアレルギーだということがわかり、ビックリ。白米を食べたり、素手でお米をといだりしても今まで何も異常がなかったのに、同じ作物でもアレルギー反応の有無があることに驚きました。
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まだ判明していないアレルギー物質があるかもしれないので、病院での検査も検討したほうがよいのではないかと思った出来事でした。
監修/林瑠加先生(LIKKAスキンクリニック院長)
慶應義塾大学形成外科学教室に約10年間在籍し、一般形成外科、小児、再建分野を幅広く担当。2015年からは4年半、カンボジアに居住し現地での臨床にも従事した。帰国後は形成外科に加え皮膚科、美容皮膚科の経験を積み、2024年11月に品川区西五反田に「LIKKAスキンクリニック」を開業。患者の身近な悩みに対応すべく、保険・自由診療双方からのアプローチで診療をおこなっている。
著者:坂谷まるこ/40代女性・会社員
イラスト/まげよ
太ももに謎のボツボツ

子どもがまだ小さく、毎日忙しく過ごしていた20代のころ。ある日、太ももの皮膚に小さな赤いブツブツを見つけました。最初は虫刺されかと思い、気にしていなかったのですが、赤いブツブツはいつの間にか十数個にまで増え、かゆみだけでなく痛みも感じるようになったのです。
戸惑いながら皮膚科を訪れると、診断は帯状疱疹(たいじょうほうしん:水痘・帯状疱疹ウイルスによって皮膚の痛みや発疹などが起こる病気)でした。
医師からは20代で帯状疱疹にかかるのは珍しいと聞き、驚きを隠せませんでした。疲労などで免疫力が低下すると、以前感染した水ぼうそうウイルスが再活性化する可能性があるそうです。
病院では内服薬と塗り薬を処方され、約3週間にわたって痛みと向き合う日々が続きました。
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もっと早く受診していれば、症状も軽く、治療もスムーズだったかも。あの苦しい経験は、私にとって体のサインに気付く大切さを教えてくれました。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
著者:佐藤紅子/40代女性・主婦
まとめ
加齢に伴い、免疫力が低下するなど、知らないうちに病気にかかりやすくなっていることもあります。「いつもとは違うな」と感じることがあれば、早めに医療機関を受診することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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