妊娠後期に突然現れたおへその異変
最初はおへそに軽い違和感がある程度でしたが、日がたつにつれて痛みが増していきました。おへそは赤く腫れ、少し動くだけでも響くような状態でした。
産婦人科で相談したものの、「出産までは何もできない」と言われ、結局そのまま耐えるしかありませんでした。思うように動けない中で、ただ我慢し続ける日々は想像以上につらいものでした。
産後に始まった突然の処置
出産後、助産師から膿が出ていると言われ、すぐに医師の診察を受けました。そのまま麻酔をして切開し、膿を出す処置がおこなわれましたが、麻酔はほとんど効かず、強い痛みに耐えることになりました。
思わぬ原因と繰り返される症状
2週間が経過しても痛みが続いたため再受診すると、以前の腹腔鏡手術の影響でまれに粉瘤(ふんりゅう/皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、剥がれ落ちた角質や皮脂が袋の中にたまってできた良性の腫瘍)ができることがあると説明されました。
その場で再び麻酔をして中の内容物を取り出す処置を受けることになり、緊張から過呼吸になり、手足にしびれが出るほどに追い込まれてしまいました。繰り返される強い痛みと処置に大きな不安を感じました。本当につらい経験でした。
まとめ
妊娠中のトラブルは、すべて「妊娠によるもの」と思い込みがちですが、今回のように過去の出来事が原因である可能性もあるのだと痛感しました。自分の体の変化を「仕方ない」と片付けず、違和感があればどんなに小さなことでも医師に伝え、納得いくまで対話することの大切さを学びました。 これからは自分の体のサインを信じて、早めの相談を心がけたいと思います。
医師による解説:妊娠期のおへその腫れと粉瘤の正体
妊娠中はおなかが大きくなり、おへそ周りのトラブルが起きやすい時期です。中でも炎症を伴う粉瘤は激しく痛むため、その原因と適切な対処法を知っておくことが大切です。
腹腔鏡手術の傷痕が粉瘤の原因になる理由
過去の腹腔鏡手術の傷痕に、本来は剥がれ落ちるはずの皮膚組織が入り込み、袋状にたまってしまう「外傷性表皮嚢腫(がいしょうせいひのうしゅ)」というタイプの粉瘤があります。妊娠による皮膚の伸展が刺激となり、袋が破れて炎症を起こすと、強い痛みや赤く腫れ上がる症状が現れます。
妊娠中の切開処置が難しいとされる背景
妊娠中は使用できる麻酔薬や抗生剤に制限があるため、胎児への影響を考慮し、緊急性が低ければ産後まで処置を待つという判断がなされることがあります。ただし、強い痛みや炎症が深刻な場合は、母体への負担を考慮した上で局所麻酔による切開排膿がおこなわれることもあります。
違和感があれば早めに専門医へ相談を
おへその赤みや腫れ、異臭を伴う場合は放置せず、まずはかかりつけの産婦人科や皮膚科を受診しましょう。粉瘤は一度袋ができると自然に消えることはなく、再発を防ぐには袋ごと摘出する手術が必要です。体調が落ち着いた時期に、根本的な治療を専門医と相談してください。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:瀧沢くるみ/40代女性・主婦
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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