義母からは家事への小言を言われ、義父はギャンブル三昧。義祖母の介護も家族の協力がほとんどないまま、私が中心となって担っていました。毎日休む暇もなく、私は心身ともに疲れ切っていました。
親友との再会
そんなある日、学生時代の親友・A子から久しぶりに連絡がありました。
再会した私はA子に結婚生活の苦労話をしましたが、彼女は夫の写真を見るなり「え、イケメンじゃん!」と大興奮。私の愚痴などまともに聞いていない様子で、「私が直接説教してあげるわ!」と言ってくれました。
A子は昔から面倒見が良く、友人たちの相談役でもありました。私は信頼していたこともあり、後日3人で会うことになりました。
その席でA子は夫に対し、私へ負担を押し付けすぎていることを厳しく指摘。夫も反省した様子を見せ、「これからは家事を手伝う」と約束してくれました。
私はようやく状況が改善するかもしれないと安堵しました。
それから夫は以前より家事を手伝うようになりました。ところが同時に帰宅時間が遅くなり、夕食を家で食べない日も増えていったのです。
不審に思いながらも様子を見ていましたが、数カ月後、夫とA子が頻繁に連絡を取り合っていることを知りました。まさかと思い調べると、2人は私の知らないところで関係を深めていたのです。信頼していた親友と夫の裏切りに、私は大きなショックを受けました。
裏切りの告白
不審に思った私はA子に連絡を取り、真相を問いただしました。するとA子は悪びれる様子もなく、夫との関係をあっさり認めたのです。さらに2人はすでに将来の話まで進めており、夫と結婚したいからと言って離婚を求めてきました。
「旦那さん、奪っちゃってゴメーン♡ 広い庭付きのおうちも私がもらうね♡」
勝ち誇ったように笑うA子。突然の裏切りに驚きはしましたが、不思議と涙は出ませんでした。むしろ頭に浮かんだのは、「ようやくこの生活から解放される」という安堵の気持ちだったのです。
義実家での同居生活、終わりの見えない家事や介護、何も変わろうとしない夫――。
私はそのとき、この結婚生活がずっと苦しかったのだと改めて実感したのです。
その後、弁護士を交えて離婚協議を進めた結果、夫とA子は不貞行為を認め、慰謝料を支払うことで合意。こうして私たちの離婚は正式に成立したのでした。
親友の後悔
離婚からしばらくして、A子から電話がかかってきました。聞けば、義実家での同居生活が始まり、家事や介護の負担に苦しんでいるというのです。問題だったのは介護そのものではなく、家族が協力せず、多くの負担がA子一人に集中していたことでした。
しかも夫は結婚前と変わらず、自分のことすら進んでやろうとしません。
「義両親の世話や義祖母の介護もするなんて、あんなの大げさに言っているだけかと思っていた」
「こんな生活になるなんて思わなかった」
泣きそうな声で訴えるA子。再婚を後悔しているようでしたが、私にはもう関係のないことです。私は短く「そう」と答え、元夫とA子の連絡先をブロックしました。
離婚後、夫と義実家との関わりから解放された私は前職と同業の仕事に再就職し、趣味や自分の時間を楽しんでいます。結婚生活では多くの苦労を経験しましたが、そのおかげで自分を大切にすることの大切さも学びました。
これからは誰かに振り回されるのではなく、自分自身の幸せのために人生を歩んでいこうと思います。