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「俺より稼いでから言って?」パートの私を見下す育児丸投げ夫⇒やっぱりな…私が笑顔で突きつけたモノ

かつて、私が正社員としてバリバリ働き、夫よりもお給料が多かったころは、家事も分担し合える、ごく普通の夫婦でした。しかし、私が育児のために在宅パートへ切り替え、夫が部長に出世したころから、夫婦関係は徐々に変わっていきました。

「俺より稼いでから言え」って??

「ごめん。俺、今忙しい!」娘が遊んでほしそうに駆け寄っても、夫は面倒くさそうにあしらうのです。夫は家事や育児に非協力的なだけでなく、最近では娘に対しても冷たい態度をとるようになりました。

 

出世してからの夫は、本当にすっかり人が変わってしまいました。私がパートになって収入が減ったのをいいことに、家事のお願いをするたびに鼻で笑うのです。「手伝ってほしいなら、俺より稼いでから言ってくれない?」その言葉を吐き捨てる姿に、かつてのやさしい面影はありません。そのこともあって、近ごろの私の頭には、離婚の文字がどうしてもちらつきます。しかし、今すぐに別れるわけにはいきません。実家は遠いし、娘を転園させるのはかわいそう。娘が小学生になったら正社員に戻ってほしいと、パート先の社員さんに言われているので、「そのときが来るまでは」と、私は静かにタイミングをうかがっていました。

 

そして迎えた幼稚園の運動会。娘が何日も前から「パパ、絶対に来てね」と約束していたにもかかわらず、夫は朝早くから慌ただしくスーツに着替えていました。「え、今日運動会だよ? まさか休日出勤なの……?」「急なトラブルなんだよ~。夜もそのまま会食。お前たちに飯を食わせるためなんだからな?」面倒くさそうに言い残し、ドアを乱暴に閉めて出て行く夫。その背中を見送りながら、あまりの身勝手さに、私の中の夫への気持ちがスッと冷めていきました。

 

 

ポケットにうっかり!

翌朝。ソファに脱ぎ捨てられた夫のスーツをため息交じりに手に取ります。クリーニングに出す前、いつものようにポケットの小銭やごみを確認。ポケットの中身すら出さない夫のおかげで、思いがけない証拠があっさり手に入ったのです。

 

指先に触れた紙切れを引き出すと、くしゃくしゃになったレシート類が出てきました。印字された文字に、思わず目を疑います。宛先にははっきりと会社名が、ただし書きには「取引先会食代」と書かれた高級レストランの領収書。しかし、その後ろには、本来捨てるはずだったであろう利用明細が重なったままでした。そこには、どう見てもカップル向けのディナーコース2名分の文字が。会社にはきれいな領収書だけを提出して、不倫デートの費用を接待費としてごまかす気だったのでしょう。

 

さらに別のポケットからは、レストランの近くにあるラブホテルの利用明細や、同じ日付で、昼間の時間帯が印字された映画館のペアシートの半券まで出てきたのです。昼間から映画館でペアシートに座り、夜はラブホテルを利用する「取引先」など存在するはずがありません。狡猾にデートの食事代を会社の経費として処理しようとして、その証拠をスーツに放置するという脇の甘さ。私を見下し、家事を丸投げしていたからこそあっけなく見つかった証拠です。私は、そのすべての原本を証拠として自分の手元に保管しました。

 

 

ご報告♡

ショックもありましたが「やっぱりな」というあきれが勝ち、不思議と頭は冷静でした。娘と笑って暮らせる未来のため、立ち止まっている暇はありません。着々と準備を進めることにしました。私は手元に保管した証拠の原本をコピーし、夫の会社の経理部宛てに送ることにしたのです。

 

「いつも夫がお世話になっております。夫のスーツから私的な費用と思われる会社宛ての領収書が出てまいりました。同日の映画館のペア半券やホテルの明細等もあわせて見つかっており、妻として見過ごすことができず、ご報告としてすべての写しを送付いたします」

 

ポストへの投函を終えたその足で、私はパート先へ真っ先に向かいました。そして上司に、正社員登用の前倒しを直談判。事情を察した上司は快く背中を押し、すぐに正社員としての雇用見込証明書を発行してくれたのです。そのおかげで、娘と暮らす新居の審査も無事に通過。あとは、彼が自業自得の結末を迎えるのを待つだけでした。

 

 

自分で稼ぐので

それから約1カ月半後。玄関のドアが乱暴に開き、血相を変えた夫が帰宅しました。ネクタイは曲がり、顔は真っ青。いつもの偉そうな態度は見る影もありません。「ちょっと、会社に何送ったんだよ!?」

 

会社からの厳しい調査が入り、休日出勤の偽装や経費の不正利用が芋づる式に発覚したのでしょう。言い逃れのできない証拠を突きつけられ、大幅な降格や減給など、今後の処分におびえるなんとも情けない顔でした。「どうしてくれるんだよ! 俺の給料が下がったら、お前だって生活できないんだぞ!」

 

リビングでわめき散らす夫に対し、私はあらかじめまとめておいたキャリーケースを引き寄せ、くるりと振り返りました。「その心配はいらないかな」私はニッコリと笑って、夫の目をまっすぐに見据えます。

 

「『手伝ってほしいなら、俺より稼いでから言え』って言ってたよね。私、無事に正社員の仕事が決まったから。減給されるあなたをあてにするより、自分で稼いだほうがよっぽど頼りになるの。慰謝料と養育費の話は、こちらにお願いね」と伝えると、すでに委任契約を済ませた弁護士の名刺をテーブルに置き、私は娘としっかりと手をつなぎました。ぼう然と立ち尽くす夫を背に、迷いなく玄関のドアを開けます。外の空気は、驚くほど澄み切っていました。

 

◇ ◇ ◇

 

「自分のほうが稼いでいるから」と相手を見下し、日常の感謝を忘れた代償として、彼は会社での信用だけでなく、大切な家族までも失いました。どんなに環境や立場が変わっても、近くにいてくれる人への誠実さは忘れずにいたいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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