取引先で元カノに遭遇!
実はその会社の対応には、以前から違和感を覚えていました。連絡が滞ったかと思えば急な依頼が入り、説明不足のまま案件が進むこともあったのです。それでも長年の付き合いがあるため、僕はできるだけ前向きに話し合おうとしていました。
そんなある日、契約更新の打ち合わせで先方を訪れると、受付にいたのは、かつて付き合っていたB美でした。B美は僕の顔を見るなり驚き、すぐに冷たい表情になって言いました。
「……どうしてあなたがここにいるの?」
「久しぶり。今日は社長と打ち合わせの予定があって来たんだ」
そう伝えると、B美は視線をそらしながら、「社長は会議中。私もバタバタしているから、あなたの対応をしているヒマはないの」と、そっけなく返してきました。
「約束の時間に来たんだけど、会議はまだかかりそうかな?」と尋ねても、B美は「契約を更新してもらう立場なんだから、少しくらい待てるでしょう」と言うだけ。腹立たしさはありましたが、ここで言い返しても話がこじれるだけだと思い、待合スペースで待つことにしました。
後日、社長から電話がきて…
しかし、約束の時間から30分が過ぎても、社長は現れません。B美に確認しても、「私に言われても困る。そんなに急かさないでよ。どうせヒマでしょ?」とあしらわれるだけでした。結局、その日の面談は先方の都合でキャンセルとなってしまったのです。
翌日、僕は契約更新の意向を確認するメールを送りました。ところが、数日経っても返信はありません。契約期限が迫ったころ、ようやく社長から電話がありました。
社長は前回の件を謝るどころか、「いやあ、こちらも忙しくてね。今日はどうにか電話する時間を作ったんだから、ありがたいと思ってもらわないと」と告げたのです。さらに、「長年取引しているんだから、そちらも簡単には離れられないでしょう」と続けました。
その言葉を聞いた瞬間、僕の中で迷いが消えました。経営者として冷静に考えても、これ以上この会社と取引を続ける理由はありません。
「御社との契約更新は、見送る方向で考えております」
そう伝えると、社長は「は? 本気で言っているのか?」と声を荒らげます。僕は「はい。これ以上、対等な関係を築くのは難しいと判断しました」と答え、話を終えました。
新しい取引先との出会い
その後、僕は以前から声をかけてくれていた別の会社と話を進めることにしました。担当してくれたのは、A子さんという女性です。A子さんは最初の打ち合わせから僕の話を丁寧に聞き、こう言ってくれたのです。
「小さなことでも遠慮なく話し合い、お互いが納得できるように進めていきましょう」
A子さんの言葉に、僕は久しぶりに対等な相手と話せていると感じました。その後、新しい取引が始まると、以前のような行き違いに悩まされることもなく、仕事が円滑に進むようになりました。
一方、以前の取引先は、ほかの会社からも対応を疑問視されるようになったと聞きました。無理な依頼や不誠実な態度が続き、取引を見直す会社も出てきたそうです。
さらに、B美の受付対応も社内で問題になったようです。取引先への対応が不適切だったことや、約束の時間を過ぎてもきちんと取り次ぎがなかったことが指摘され、しばらくして受付業務から外されたと耳にしました。人を軽く見る態度は、いつか信頼を失うことにつながるのだと痛感しました。
それからしばらくして、A子さんとは仕事以外の話もするように。ある日の打ち合わせ後、A子さんが笑顔でこう言いました。
「よかったら今度、仕事抜きで食事に行きませんか?」
思いがけない言葉に驚きながらも、僕は「ぜひ」と答えました。
あのとき不誠実な取引先から離れる決断をしたことで、仕事も人間関係も大きく変わりました。これからも相手への敬意を忘れず、信頼を積み重ねていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!