口の中の違和感を軽く考えていた
風邪をひいても、シフトに穴を開けるわけにはいきませんでした。少しでも早く治したくて、ちょっとした体調不良でもすぐ病院に行き、処方された薬で対応していました。
そんな日々の中、あるとき上顎の裏の皮がめくれているような、やけどをしたような感覚がありました。まだ寒い時期で、当時は職場近くのうどん屋さんによく通っていたこともあり「熱いうどんでやけどしたのかもしれない」と思い、深く気にしていませんでした。
ところが数カ月後、半袖を着始めたころに、また同じような症状が出ました。しかも前回よりずっとひどく、塩味のあるものや熱いものが、少しでも口に入るとつらいほどでした。それに加えて、陰部にもヒリヒリとしたやけどのような痛みがあり、排尿時に思わず飛び上がりそうになるほどしみたのです。
皮膚科を受診すると
さすがにおかしいと思い、すぐに近所の皮膚科を受診しました。すると医師は、おくすり手帳を見ながら「以前症状が出たときも、今回も、その直前に風邪薬が処方されているんだよね」と言いました。
さらに医師は、半袖からのぞいていた私の二の腕の裏、ひじの少し上あたりを指して「自分では見えにくい場所だけど、ここに円形の赤みが出ているんだよ。これは固定薬疹の可能性があり、口や陰部のやけどのような症状も薬疹によるものと考えられるよ」と教えてくれました。
原因がわかってほっとした一方で、いったん起きてしまった炎症は、けがと同じように治まるのを待つしかありませんでした。しばらくはゼリー飲料をゆっくり口に含み、排尿のたびに細心の注意を払うような、不便な生活が続きました。
原因は思いがけない成分
その後、医師の管理のもとで原因薬の確認を進めた結果、当時処方されていた解熱鎮痛薬に含まれていたアセトアミノフェンが原因候補とわかりました。なお、アセトアミノフェンは市販薬にも含まれることがある成分です。
医師からは、「これからはアセトアミノフェンが含まれている薬は絶対に飲まないこと。おくすり手帳にもアレルギーがあると書いておくけれど、初めて行く薬局では必ず自分でも伝えること。命に関わるかもしれないからね」と、やさしい口調ながらも強く念を押されました。
それ以来初めて飲む薬があるときは、薬剤師に伝えた上で、服用後に自分でも二の腕の裏を鏡で見て確認するようになりました。やけどのような症状までは出なかったものの、一度だけ赤みが出たことがあり、そのときはすぐ服用をやめて医師に相談しました。
まとめ
最初は熱いうどんが原因だと思っていた痛みが、実は薬による可能性があったと知ったときは本当に驚きました。原因に気付かないまま飲み続けていたかもしれないと思うと、今でも少し怖くなります。
この経験を通して、身近な薬でも自分には合わない成分が含まれていることがあるのだと実感しました。おくすり手帳に記録を残すだけでなく、初めての薬局では自分の言葉でしっかり伝えることの大切さを学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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