日々のドタバタに追われる、ワンオペワーママ
2人の子どもを育てながら時短勤務で働く、ごく普通のワーママだった私。30代半ばまでは健康が取り柄で、時々子どもの風邪をもらってしまうことはあっても、基本的には元気に過ごしていました。
ただ一つ悩みを挙げるなら、夫の仕事が激務で毎日がワンオペ状態だったこと。時短勤務は仕方ないとはいえ、自分のキャリアも諦めたくない。何より毎日がてんやわんやで、目の前のことをこなすだけで精一杯。自分の気持ちを整理する余裕すらないまま、気付かないうちに私の心はすり減っていきました。
食欲旺盛だった私が「食べられない」なんて…
そんな生活を続けていたある日。ふと、食事が全然喉を通らなくなっていることに気付きました。私はどちらかというと「食べることが好き」で食欲旺盛なほうでした。料理も苦ではないのに、家族の分の食事は作っても、自分のこととなるとまったく箸が進みません。
おかしいなと思い、内科や胃腸科で診てもらっても、特に問題はなさそうとのこと。受診先では「ストレスでは?」と言われ、帰宅しました。
しかし、それから1カ月ほどたったある日、子どもの世話をしながら就業時間内に終わらなかった仕事をこなしていると、突然、動悸に襲われました。「やっぱりこれは変だ」と思った私は、意を決して縁遠い存在だと思っていた心療内科の門をたたいたのです。
あふれる涙に自分でも驚く
初診の予約が比較的早く取れたのは、内科に併設された心療内科。緊張しながら足を踏み入れると、内科と併用していることもあってか、これまでにかかったクリニックと何ら変わりのない、落ち着いた待合室でした。
しばらく待って通された診察室には、私から見ると母親くらいの世代の女性医師がいました。「どうしましたか?」と聞かれて「食事が、とれなくて……」と話し始めると、自分でも驚いたことに、涙がとめどなくあふれ、止まらなくなってしまいました。
このとき初めて、自分が限界ギリギリだったことに気付いたのです。医師は丁寧に私の話を聞き、薬による治療で症状が和らぐ可能性があることを説明してくれました。実際、そこから医師の指示のもとで治療を始め、1年もしないうちに通院を終えることができました。
まとめ
もちろん、薬だけで回復したというわけではなかったのかもしれません。自分が頑張りすぎていた面もあったので、生活を見直したり、「無理はしない!」と意識したり、家族の問題として夫と話し合ったりもしました。いろいろなことが重なって、少しずつ回復につながっていったのだと思います。
でも、あのとき心療内科という存在を遠ざけたままだったら……と思うと、今の私がどうなっていたかわかりません。「無理をしすぎない」という選択肢にたどり着けたことも、今ではよかったなと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:松澤美愛先生(神谷町カリスメンタルクリニック院長)
著者:ふみの薫子/40代女性。三姉妹を育てる母。長年在宅ワーク中心の生活を送っており、自他ともに認める「在宅マスター」。趣味は読書や手芸、ドラマ鑑賞。仕事と家事育児の合間に、自分の好きな時間を楽しみながら暮らしている。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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