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年齢を言い訳にしたり、開き直ったりすることが増えた母の姿に悲しさが #母の認知症介護日記 324

「母の認知症介護日記」第324話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

同じ施設に暮らすAさんから将棋を教わるのが嫌だと言いだした、母・あーちゃん。何度教わっても覚えられずにおもしろくなくなったからという理由に加えて、あーちゃんの義理堅い性格も関係しているようです。あーちゃんは何度も教えてもらっていることを気にしているようで「ただで教えてもらうのは、なんだか悪いじゃない?」と言います。そして「Aさんに悪いから、今度お茶でもごちそうしなくちゃと思ってるの!」とも言っていたので、てっきり施設内の自動販売機で飲み物を買ってあげる程度かと思っていたら……。「前も2人でお茶したわよ! 出てすぐ左に行ったところのお店!」と、自信満々に言うので、ワフウフさんは驚きを隠せませんでした……。そんな場所にお店はなく、もちろん自由に外出もできる状況ではありません。衝撃の発言が続き、Aさんへのお礼は気持ちだけにしてほしいと、切に願うワフウフさんでした。

先日、ワフウフさんがあーちゃんと一緒に歩いているとき、姉・なーにゃんが住むマンションを通りかかりました。あーちゃんが無反応だったので「なーにゃんのマンションだよ!」と言うと、あーちゃんは「近い気はしていたけど、こんなに近くだったのねえ!」と驚いていて、何度も行っている場所なのに忘れてしまったのか……と、ワフウフさんはびっくり。さらに、バスで施設に帰ろうとすると「私はひとりで帰れるから!」と言いだしたあーちゃん。降りるバス停がわからなくても、外を見ていればわかると自信満々に言いますが、いざ一緒に帰ってみると、バスに乗っている途中で「どこで降りればいいのか、ワフウフちゃん知ってる……?」と不安そうな表情に……。このところ、とにかく場所がわからなくなっているようです。

 

気が付けばスリスリ…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

落ち着いていたと思っていたパーキンソン症状が、また出てきているようです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

不自然な動きや、立ち上がってから踏み出すまでに時間がかかるのも気になるのですが、一番気になるのがすり足。私たちと距離ができると、後ろからスリスリ音が聞こえてきます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんの場合「動かせない」わけではないので、声をかければちゃんと腕を振って大股で歩いてくれるのですが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

すぐに元の歩き方に戻ってしまいます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私たちに「老人の歩き方」と言われたら、「それじゃあ仕方がないわね!」で済ませようとしているのが見え見えです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

決して「老人の歩き方」ではないことを伝えると……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そう言いながらも、結局また数分後には元通りです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

聞き慣れたスリスリ音が……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

スリスリ音が聞こえるたび、注意をします。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そして、永遠に同じやりとりが繰り返されるのでした……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

年齢を言い訳にしたり、開き直ったりすることが多くなったあーちゃん。昔は自分にも他人にも厳しい人だったので、ラクを求めているような姿を見ると悲しくなります。

 

 

落ち着いたと思っていたパーキンソン症状が、また出てきてしまっているあーちゃん。不自然な動きや、立ち上がってから踏み出すまでに時間がかかるのも気になるのですが、一番気になっているのは「すり足」。歩くのが遅れて私たちから離れると、後ろからスリスリ音が聞こえてきます。音から想像すると、相当足をすって歩いているように思います。

 

あーちゃんの場合「動かせない」というわけではなく、声をかければ腕を振って大股で歩くこともできるのですが、すぐに元のすり足で小股の不自然な歩き方に戻ってしまうのです……。きっと、それがあーちゃんにとってラクな歩き方なのだろうと思います。気付くたびに私たち姉妹が注意をすると「言われないとわからないから、言ってね!」と言うものの、また数分後には後ろからスリスリ音が聞こえてきます。

 

結局「言ってね!」と言われて注意をして「言われないとわからないわねえ」と何度でも驚く……というやりとりが永遠に続くことになるのです。このところ、年齢を言い訳にしたり「人間は年を取ると子どもに返るって言うものね!」と開き直ったりすることが多くなったあーちゃん。自分にも人にも厳しかった昔のあーちゃんを知っているだけに、ラクを求める姿が受け入れられないのかもしれません……。自力歩行ができなくなったら、あーちゃんの状態が悪い方へ向かうのは目に見えているので、なんとか頑張ってほしいです。

 

--------------

 

同じ注意や声かけを何度も繰り返し、そのたびに驚いたり、忘れたりする様子を目の当たりにすると、つい以前の元気だったころの姿と比べてしまうこともあるもの。だからこそ、「どうしてできないの?」ではなく、「今日も自分の足で歩けている」という事実に目を向けることも大切なのかもしれません。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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