妊娠中、出産のエピソードをネットで検索していました。そのときに知ったのが「分娩中にうんちも出てきてしまう場合がある」という驚愕の事実。周りの先輩ママからは聞いたことがないけれど……。実際に私の出産ではどうだったのか、包み隠さずお伝えします!
出産前に浣腸
私が出産をしたのは、地方の個人産院。前駆陣痛が来て受診すると、子宮口は3cm開いていました。卵膜剥離の処置をされ「このままお産が進むだろう」ということで入院しました。
産院の方針で、痛みが強くなる前に浣腸をしました。5分待って排便するよう言われましたが、強烈な便意に耐えきれず、1分程度でトイレに行ってしまいました……。出しきれたかはわかりませんでしたが、その後便意はありませんでした。
最初のいきみで…… 出た!
それから順調にお産が進み、入院から約6時間で子宮口が全開大になりました。分娩台にあがり、助産師さんに「思いっきりいきむように」と促されました。気合いを入れて「うーん」といきんだところ……おしりに何かが流れる感覚がありました。
かなり少量でしたが、浣腸で軟らかくなっていたうんちが出てきてしまったのです。その瞬間「本当に出ちゃった!」とうんちのことで頭がいっぱいになりました。
静かに処理してくれた
次の陣痛が来たからいきまなきゃ! でも、うんちが付いたままで気になる! と、痛みに耐えながらも慌ててしまった私。すると助産師さんが、看護師さんに小声で「拭いて」と指示を出し、さっと処理してくれたのです。
何ごともなかったように真剣な表情のままだったので、こちらも恥ずかしさを感じなくて助かりました。また出ないかと不安でしたが、何度かいきんでも出なかったので、その後は安心して出産に集中できました。
私は分娩中のうんちを夫に見られるのが怖くて、立ち会い出産を希望していませんでした。しかし、処置がスピーディだったので、おそらくそばにいても気づかなかったと思います。これなら立ち会ってもらえばよかったな、と少し後悔しています。
※分娩の前に浣腸をする・しないは、産院・病院によって異なります。
著者:霧山いずみ
結婚を機に販売職を退職し、地方で寡黙な夫とおしゃべりな娘と3人暮らし。子育てをしながら、ママさんコーラスの活動と記事執筆をおこなう。
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