出産に立ち会ってほしい私。しかし、夫は…!
夫はもともと痛みに弱く、立ち合いをお願いした私にも「お前の痛がっているところは見ていられない、病院には行くけれど叫び声も聞こえないところで待機する」の一点張り。それでも私は「隣にいてほしい、手を握ってほしいと言えばいてくれるだろう……なんといっても待望の第1子なのだから!」と思っていました。
いざ出産のとき、時間が経つにつれ、間隔が短くなる陣痛に痛さが増して、必死な私を見ていた夫が、「お茶買ってくる」と言って、部屋から出て行ったきり帰ってきません。助産師さんにお願いし、廊下を見てもらってもいません。
こんなこともあろうかと、実母にも来てもらっていたので、電話をかけ呼び戻してもらうと、顔面蒼白で戻ってきた夫。出産に必死な私も心配してしまうくらいの冷や汗をかいた夫は、私に頑張れなどの声かけもなく、ガクガク震え立ち尽くしていました。私の苛立ちを感じたのか、いても無駄だと思ったのかわかりませんが、助産師さんが「廊下でお待ちください」と夫を外に出しました。
私が命懸けで産んでいるとき、貧血になり動けなくなっている夫を見て、とても驚きました。次の出産があったときは、出産を頑張っているところは見せず、生まれたらすぐに駆けつけてもらうよう今から言い聞かせています。ドラマのような感動の出産シーンとはかけ離れた初めての出産体験でした。
著者:佐野さな/20代女性・主婦。結婚2年目の専業主婦。息子1人を育てています。趣味はゾンビドラマの鑑賞。
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています