満員電車の後に起きた異変
大学のテスト期間中の朝でした。1限目はお気に入りの先生の授業のテストで、生理中で体調はすぐれなかったものの、どうしても受けたいと思っていました。
通学に1時間半かかるため、早朝に家を出ました。満員電車に揺られながら何とか乗り継ぎ駅までたどり着きましたが、体調の異変が強くなり、駅のトイレに立ち寄ることにしました。
個室で突然動けなくなり
個室に入った直後、全身のしびれと強い脱力感、息苦しさに襲われました。気付いたときには床に倒れ込んでいて、体を動かせませんでした。
このままでは誰にも気付いてもらえないかもしれないという不安の中、何とか個室の下から手を出し、かすれた声で「助けてください」と伝えました。すると、気付いてくださった方が駅員さんを呼んでくださり、そのまま救急搬送されました。
見えないままのやさしさ
病院では貧血の可能性があると言われましたが、正確な原因はわかりませんでした。今振り返ると、強い緊張や体調不良などをきっかけに一時的に血圧が下がる反応が起きていたのかもしれないとも感じます。
何より忘れられないのは、トイレの個室の下から差し出した私の手を握り、「大丈夫ですよ」と声をかけてくださった方の存在です。顔を見ることはできませんでしたが、強い恐怖に包まれていた中で、そのひと言にどれだけ救われたかわかりません。
あの出来事から10年たった今でも、あのとき助けてくださった方に心からお礼を伝えたいと思っています。
まとめ
突然の体調不良で強い恐怖を感じた一方で、人のやさしさに支えられた経験でもありました。大切な予定を優先するあまり、自分の体調を後回しにしてしまうことの危うさに、改めて気付かされました。
これからはどれだけ大切な予定があっても、自分の体調にもっと目を向けたいと思います。そして、あのとき受け取ったやさしさを忘れず、今度は自分が誰かに手を差し伸べられるようになりたいと感じました。
医師による解説:突然の体調急変の原因と対処
体調不良時や強いストレスが重なると、急激な血圧低下や脳への血流不足により、突然倒れてしまうことがあります。無理を重ねることでリスクが高まるため、早めの対応が大切です。
体調不良時に起こる失神とは
体調がすぐれない状態で長時間立っていたり、強いストレスや緊張が加わると、自律神経の働きが乱れ、一時的に血圧や心拍数が低下して失神することがあります。
生理中は体調変化が起きやすい
生理中はホルモンバランスの変化や出血の影響で、めまいや立ちくらみなどの不調が起こりやすくなります。もともと体調が不安定なときは、無理を避けることが重要です。
危険なサインと受診の目安
倒れる、動けない、しびれが強いといった症状がある場合は、単なる体調不良ではない可能性もあります。同様の症状が繰り返される場合は、医療機関での相談が勧められます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:森田真理/30代女性・パート
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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