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社長の息子に婚約者を奪われ田舎へ左遷。元カノ「もう会わないねw」⇒後日、大慌てで鬼電がきたワケ

僕はさまざまな地方に展開している製菓会社に勤めています。当時、企画を担当する部署にいて忙しい毎日でしたが、同僚で婚約者のA美との将来を励みに頑張っていました。ところが、社長が転倒して足を骨折し、入院・療養に入ったころから、社内の空気が一変。社長の息子であるB男が、社内の判断に強く口を出すようになったのです。

突然の異動を命じられて

ある日、僕はB男に呼び出され、地方支店の責任者になるよう告げられました。人事部を通した辞令だと言われましたが、管轄するのは小さな一店舗だけ。本社から遠ざけられたようにしか思えません。

 

「支店長だぞ。栄転ってことにしておいてやるよ。実質、左遷だけどな(笑)」

 

B男は、社長の承認も得ていると得意げに言いました。入院中の社長に直接確認できず、僕は戸惑うばかりです。すると、そこへA美が現れました。理由を聞くと、彼女はB男に寄り添いながら「B男さんと付き合うことにしたの」と笑ったのです。

 

「婚約って言っても正式に決めたわけじゃないでしょ? あなたが勝手に本気になっただけで。辺境に行くんだって? もう会うこともないかもね(笑)」

 

そう言われ、頭が真っ白になりました。異動だけでも受け止めきれないのに、A美までB男の隣で僕を見下している……。足元が崩れるような感覚で、言葉が出ませんでした。

 

支店で見つけた希望

辞職も頭をよぎりましたが、急に転職できるあてもありません。僕は辞令を受け、観光地にある小さな支店へ向かいました。

 

そこにいたスタッフたちは真面目で、お菓子への思いが強い人ばかりです。僕は周辺の人の流れを調べ、近くのサービスエリアへの出品を交渉。地域イベントにも出店し、店の認知を広げました。

 

やがて売り上げは伸び、本社から評価され、2店舗目の出店が決まりました。理不尽な異動だと思っていた場所で、自分の仕事が必要とされている。その手応えが、沈んでいた気持ちを立て直してくれました。

 

元婚約者から鬼電が!

3店舗目の候補地を探していたある日、スマホを見ると、A美から何件も着信が入っていました。留守番電話には「お願い! すぐに戻ってきて。会社が大変なの!」と焦った声が残っています。

 

正直、A美とは話したくありません。けれど会社に関わることなら放っておけず、折り返しました。A美は、本社の商品企画がSNSで炎上していると言います。

 

詳しく聞くと、B男が権利元への確認を十分にしないまま、人気作品とのコラボ商品のように見える企画を進めてしまったとのこと。対応できる人手が足りず、企画部で社外調整に関わっていた僕に、頼るしかなくなったのでしょう。

 

本社へ向かうと、社内は大混乱。B男は「話題になれば売れると思っただけだ」と開き直り、A美は「早く何とかしてよ!」と僕を責めます。

 

僕は広報や法務担当と連携し、関係先への説明と謝罪に走りました。問題の商品企画も停止するよう社内で周知すると、しばらくして騒ぎは落ち着き始めました。

 

社長のひと言で流れが変わって

これで一件落着と思いきや、B男とA美は「売り上げが下がったのはお前の対応が悪いからだ」と責任を押しつけてきました。確認を怠って企画を進めたのはB男です。

 

僕が言葉を失っていると、入院していた社長が戻ってきました。秘書から報告を受け、事情は把握していたようです。

 

「きみなら、支店でも必ず結果を出してくれると思っていた。期待どおり、よく立て直してくれたね」

 

その言葉で、僕はようやく気づきました。あの異動は追放ではなく、社長が僕を信じて任せてくれた仕事だったのです。

 

さらに、社長は「今回の一件はB男の責任だ」と明言しました。その後、B男は担当業務を外され、仕事の基本を学び直す立場になったそうです。A美は態度を変えて「もう一度やり直せないかな」と言ってきましたが、僕の気持ちは戻りませんでした。

 

今も僕は、支店で仕事を続けています。遠ざけられたと思った異動先で、仕事の面白さに改めて気づきました。これからも目の前の仕事に向き合っていきたいと思います。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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