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「無事出産したはずが」帝王切開後に起きた体の異変。退院まで続いた痛み【医師解説あり】

痛みに弱い私が挑んだ、第2子の計画帝王切開。不安の中、無事に手術を終え、3,000g超えの長男を出産しました。安心したのもつかの間、その後、思いがけない異変が私を襲ってきたのです。入院中の授乳や沐浴指導にも支障が出るほどで、動くのがやっと……。私は限界ぎりぎりの状態でした。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師早川 潤先生
産婦人科 | 早川クリニック 院長

産婦人科専門医。大阪大院医学博士。大阪・心斎橋で70年以上続く早川クリニックの院長として、思春期から更年期以降まで、幅広い世代の女性の健康を支えている。医師同士の相互評価により選ばれる「Best Doctors of Japan」にも選出。専門性に基づいた、丁寧でやさしい診療を大切にしている。HP:https://hayakawa-clinic.jp/
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人生初の手術…不安の中、無事第2子を出産

私は35歳の主婦。第2子である息子は計画帝王切開で出産をしました。もともと痛みに弱く、初めての手術だったので、当日はとても怖かったことをよく覚えています。

 

帝王切開でも立ち合い出産が可能だったため、夫にも立ち合ってもらいました。夫がそばにいてくれる安心感はありましたが、それでも手術室の独特な緊張感や冷たい空気には圧倒されていました。

 

帝王切開の手術前に、背中に注射をして麻酔。その間も、私は恐怖からか、手は冷たくなり、唇は震えていました。しかし、そんな不安をよそに、麻酔のおかげで痛みもなく、産婦人科の医師や看護師の皆さんや家族に支えられ、手術開始から約1時間後に無事に出産することができたのです。

 

手術の恐怖に耐え、ようやく会えたわが子は、予定日より2週間ほど早い誕生にもかかわらず3,000gを超える標準的な体重の赤ちゃんでした。健康問題もなく、手術の恐怖と緊張から解放され安心した私は、その日、家族が帰った後、すぐに眠りにつきました。

 

術後の経過は順調…2日目には希望の個室へ

夜中、看護師さんの回診で目が覚めた私。麻酔がまだ効いているため、下半身は感覚がなく、血栓予防のために付けられたフットポンプがシューシューと音を立てていました。

 

看護師さんは「あら、起こしちゃったね。体調はどう? 小さなことでも、気になったら何でも言ってね」とやさしく言ってくれ、テキパキと作業。点滴や体温の確認をし、「あお向けばっかりだとしんどくない? ちょっと体勢変えようか」と、まったく体に力が入らない私をひょいっと横向き寝にしてくれました。

 

再度目が覚めたときには、もう朝。その日の午前中から、血栓予防や腸の癒着を防ぐ目的もあり、歩行の練習が始まりました。最初は起き上がることすら困難でしたが、傷口の痛みに耐えながら、少しずつ歩行ができるように。術後の経過は順調で、手術から2日後には希望していた個室に移動することができました。

 

しかし、その後、私にとんでもない異変が襲ってきたのです。

 

 

頭がズキズキ脈打つ!体の芯に響く痛みが襲う

「あれ、なんだか頭が痛い……」

 

朝目覚めた私は、頭に違和感を覚えました。もともと、頭痛持ちでしたが、明らかに過去の痛みとは違いました。時間がたつにつれ、痛みはどんどん増し、激しい頭痛が襲ってきたのです。

 

看護師さんに訴えると、すぐに痛み止めを持ってきてくれました。しかし、痛み止めを飲んでも治まるどころか。むしろ、痛みはひどくなっていきました。食事やトイレのために起き上がると頭がズキズキと脈打ち、座っているのもきついほど。体の芯にまで響くような痛みが継続し、私は「どうなってしまうんだろう」と不安でいっぱいでした。

 

急きょ診察してくれた医師は、「麻酔の影響や出産によるホルモンバランスの急激な変化が関係しているのだろう」と見立てました。こまめに水分をとって、できるだけ横になって安静にしておくよう説明されました。看護師さんも「今は無理しなくていいからね」と気づかってくれました。

 

しかし、実際はそうもいきません。入院中は、シャワーや沐浴指導、授乳や育児用ミルク指導に加え、産後のケアなど何かと動かねばならず、頭痛に耐えながらフラフラする体でこなしたのです。

 

結局、10日間の入院期間中、8日ほど頭痛が続きました。退院が近づくにつれて症状は落ち着きましたが、今回の入院は偏頭痛に苦しめられ、体だけでなく、精神的にもこたえた経験となりました。

 

まとめ

退院後は、入院中に経験したような激しい頭痛に見舞われることもなく、現在は穏やかな日々を過ごしています。当時は、痛み止めが効かないように感じる絶望感や、赤ちゃんのお世話を思うようにできないもどかしさで心身ともに限界でした。

 

帝王切開を終えた体に、さらに追い打ちをかけるような副作用は本当につらいものでした。今回の経験を通して、産後は赤ちゃんのお世話だけでなく、自分の体の回復にも目を向けることが大切だと感じました。

 

医師による解説:帝王切開後の頭痛と回復

帝王切開後は、麻酔の影響や産後の体の変化によって頭痛が起こることがあります。多くは対応可能ですが、強い頭痛やいつもと違う頭痛は医療者に早めに伝えることが大切です。

 

帝王切開後に頭痛が起こる理由

帝王切開では、下半身の痛みを抑えるために脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔などがおこなわれることがあります。まれに、麻酔後に頭痛が起こることがあり、上体を起こすと痛みが強くなり、横になると軽くなる場合があります。また、出産後はホルモンバランスの変化や睡眠不足、疲労なども重なり、頭痛を感じやすくなることがあります。

 

強い痛みは我慢しすぎないで

産後は授乳や沐浴指導などで「動かなければ」と感じる場面もありますが、強い頭痛や吐き気、視界の異常などがある場合は、我慢せず医師や看護師に伝えることが大切です。症状によっては、安静や内服薬だけでなく、追加の対応が必要になることもあります。

 

産後は回復を優先する時期

帝王切開後の体は、手術の傷の回復と育児が同時に始まる状態です。赤ちゃんのお世話を思うようにできないことに焦る方もいますが、まずは母体の回復を大切にすることが、その後の育児にもつながります。つらい症状があるときは、周囲のサポートを受けながら過ごしましょう。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)

著者:松下侑可/30代女性。娘と息子の育児に日々追われている。そろそろ本気で産後ダイエットを始めたいと思いつつ、食後の甘いものが辞められない。

イラスト:山口がたこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

 

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