夫は、掃除が行き届いていなかったり、できあいのお総菜を出したりすると「手抜きだ!」と私を非難します。家事はすべて私任せで、家にいるときは私と会話することもほとんどなく、スマホに夢中。
私がどれだけ頑張って家事をこなしても文句を言われ、他愛ない会話には一切付き合ってくれない。そんな夫との生活に我慢の限界を感じていて……。
他人と比較され…バカにされ…
ある日、夫が2日連続でお弁当を残してきました。中身はまったく手つかずで、心配になり、「具合でも悪いの?」と声を掛けた私。すると夫は、「冷凍食品は使うな。手抜き弁当は食べない」とドヤ顔で言われました。
前にもお弁当に冷凍食品を使った際に文句を言われたため、冷凍食品は一切使っていません。勝手な思い込みでせっかく作った弁当をすべて残され、怒りで言葉も出ませんでした。さらに夫は「ちょっとはA子さんを見習えよ」と続けたのです。
A子さんは夫の上司の妻で、やさしくて美人で料理上手。私も親しくしてもらっています。夫は、なにかとA子さんを引き合いに出して、私をバカにしてくるようになり、その度に不満に思っていました。
そんなある日、A子さんから私に電話がかかってきました。電話に出ると、「言いにくいんだけど、やっぱり相談しようと思って……」と、なにやら深刻な様子のA子さん。「どうしたんですか?」と私がたずねると、なんと夫が、A子さんにしつこくメールを送りつけていると言うのです。「もう連絡しないでください」と何度伝えても、執拗にアプローチされて困っていると……!
夫がスマホに夢中だったのは、そういうことだったのか……と、がく然。夫と夫婦を続けていくのはもう無理だと思いました。
手作り弁当でサプライズ♡
翌日、私は夫の弁当箱に、細工を施しました。夫の反応を想像しながらワクワクして過ごしていると、真っ青な顔をした夫が家に帰ってきました。
「な、なんだよあの弁当は!」
大慌ての夫を見て、私は思わずニヤリ。実は、夫がAさんに送っていた気持ちの悪い連絡のスクショをA子さんから送ってもらった私。それを印刷し、弁当箱にぎっしり詰めました。蓋を開けた瞬間、紙がふわりと飛び出して、散らばるように何度も試行錯誤して手作りしたびっくり弁当箱です。
「上司にもメールを見られた! どう責任を取るつもりだ!」
激怒する夫の前に、離婚届を突きつけた私。「A子さんも、あなたのことを迷惑だと言ってたよ。お世話になっている上司の妻を口説こうなんて本当最低! さっさと離婚届を書いて」私は冷静に夫に伝えました。
私の気迫に押されたのか、夫は「よくもあんなことを……明日からどんな顔して会社に行けば……」などと文句を言いながらも離婚届にサイン。私はそれを受け取り、まとめておいた荷物を持って実家へ帰りました。
上司の奥さんを口説いた夫の末路
離婚が成立してしばらく経ったころ、見慣れない番号から電話がかかってきて、出てみると相手は元夫で「俺、会社を辞めることになった……」と報告されました。
どうやらあの弁当事件のあと、社内中で噂され、非難され、自主退職したとのこと。さらに、ひとりでは家事もままならず、家は散らかり放題、食事はカップ麺とお総菜ばかり。荒んだ生活で体調を崩し、心も体もボロボロだと言います。
「頼む、俺とやり直してくれ!」
そういう元夫に、私はきっぱり「それは無理。もう連絡してこないで。さようなら」と告げました。元夫は泣いてすがってきましたが、私にはもう元夫が体調を崩そうと、お金に困ろうとどうでもいいこと。電話を切り、着信拒否を設定しました。
その後、元夫はなかなか再就職先が見つからず、生活のため借金をしたと聞きました。義両親もひどく怒っていて援助は一切しないと言っていたため、今はもうどこで何をしているのか知りません。どこかでひとり、苦しい生活をしていることでしょう。
一方、出戻りした私を何も言わず笑顔で受け入れてくれた両親と、幸せな日々を過ごしています。パートを辞め、結婚前まで勤めていた職場(元夫が辞めた会社)に復帰もしました。仕事ぶりが認められ、そろそろ昇進もできそう。A子さんとは以前よりも仲が良くなり、お茶や買い物に行ったり、一緒に料理を作ったりして、休日に女子会を楽しんでいます。
◇ ◇ ◇
妻に家事をすべて押し付け、感謝するどころか文句ばかり。挙句の果てに、上司の妻を口説こうとするとは……。不誠実な対応に、我慢を続ける必要はありませんよね。すぐに離婚に踏み切って、自分の人生を取り戻すために仕事にも復帰。素晴らしい決断と行動力でした。これからの人生はきっと輝かしいものになるはず。ご両親とこの先もずっと幸せに暮らしていけるといいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。