近所に住んでいる義妹が、私の料理を食べるために、頻繁にわが家にやってくるのです。料理を食べるだけならまだいいのですが、義妹は会うたびに私の料理や容姿に嫌みを言ってくるのです。
義妹の態度に、我慢の限界
ある日、いつものように突然わが家に来て、私に料理を作ってとせがんできた義妹。仕方なく私は、冷蔵庫にある食材で何品か料理を作りました。義妹は私に感謝もせず、あっという間にたいらげてしまいます。そして満腹になると、「見た目はいまいちだったけど、味はまあまあね。お義姉さんって、料理は上手なのに、さえない見た目でかわいそうですよね。整形したら?」と言ってきたのです……。
料理を作ってもらってそんな言い方……とイラッときた私は「ねぇ、少し食べすぎじゃない? 少しは遠慮したら? 食べ過ぎは体によくないよ」と言い返しました。すると、義妹は大げさに「ひど〜い!」と泣き出したのです。この日はぶつぶつ文句を言いながら帰って行きました。
義妹が週に何度も連絡なくわが家に来るようになり、さすがに限界を感じた私。悩んだ末、弟(義妹の夫)へ、義妹の行動を伝えることにしました。
弟に電話して、最近わが家に来る頻度が高すぎること、料理を作らせて嫌みを言ってくること、これまでのことを伝えたのです。すると弟は、私の話を真剣に聞き、謝罪してくれました。
「そんなことをしていたなんて……本当にごめん! 姉さんに良くしてもらっていると喜んでいたから、てっきり仲良くしているのかと思っていた」
そう言う弟は、少し気まずそうに「もしかして、彼女がどうしてあんな態度を取るのか、知らない?」と私に尋ねてきました。
なんのことかわからず私が「どういうこと?」と聞き返すと、「いや……いったん彼女に話を聞いて、また連絡する。少し待っていてくれる?」と弟は言葉を濁します。私は弟からの連絡を待つと伝えて、電話を切りました。
義妹の迷惑行動には理由が…
数日後、弟と義妹がわが家にやってきました。なぜか弟はにこやかな表情。一方の義妹は、気まずそうな顔でうつむいていました。そして玄関に入るなり、義妹は私に頭を下げ「お義姉さん、今まで本当にごめんなさい」と謝罪したのです。
あの義妹がこんなに素直に謝ってくるなんて……これまでの義妹からは考えられない誠実な姿に、私はあっけにとられてしまいました。何度も謝罪の言葉を述べたあと、ぽつりぽつりと話し始めた義妹。
「私、昔から親にも同級生にも、体型をバカにされたり、無視されたり、きらわれてきたんです。だから、お義姉さんには構ってほしくて、ついつい嫌みを言ってしまって……」
義妹は両親や同級生から、まるで空気のように扱われてきたと言います。過去のつらい経験から、無視されるより、きらわれても話せるほうがマシだと考えて、私に迷惑な行動を繰り返していたのです。何度も頭を下げ、必死に謝る義妹を見て、私はこれまでのことを許すことにしました。
「話してくれてありがとう。これからは、自分を悪者にしてまで関わろうとしないで、自然体で仲良くしていきましょう」
私がそう言うと、義妹は大粒の涙を流しながらも、笑顔で「はい!」と返事をしてくれました。
穏やかな日常を取り戻した私たち
それ以降、義妹はまるで別人のように穏やかな性格になりました。パートを始めたそうで、わが家に来る頻度もぐっと減り、素直に感情を表現してくれるように。以前より笑顔が増えました。
そんな穏やかな日々を過ごして数カ月経ったころ、弟と義妹が一緒にわが家へ遊びにきて「妊娠しました!」とおめでたい報告をしてくれました。さらに義妹から、弟や子どものために料理を教えてほしいと言われ、私はお気に入りのレシピ本をプレゼントしました。
今では毎週末に、わが家で料理を教えています。これからも、お互いを応援し合える関係を築いていきたいと思っています。
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過去のつらい経験や不安を乗り越えて、今度こそ素敵な人間関係が築けて本当に良かったですね。素直に自分の気持ちを伝えることで、理解してくれる人もいることでしょう。自然体で付き合える人は、ずっと大切にしていきたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。