当たり前のように夕飯を食べに来る義姉
最近、義姉は夫の帰宅時間に合わせるようにして、当たり前のようにわが家へやって来るようになりました。ですが、私が用意している夕飯は2人分。夫は「2人分も3人分も変わらないだろう」と言い、義姉の分まで作るよう私に求めてきました。
しかし、大人2人分と3人分では、私にとって負担が大きく違います。初めのころは突然来られて食材が足りず、自分の分を義姉にまわすこともありました。やがて頻繁に来るようになると、仕方なく3人分の食材を買うようになり、食費が膨らみ、調理や後片づけの負担も増えていきました。
「訪問を控えるよう、義姉に伝えてほしい」と夫にお願いしても、夫はまったく聞く耳を持ちません。「結婚したのだから、義姉もお前の姉同然だろう」「家族はいつ来てもいい。もてなすのは嫁の務めだ」と決めつけるばかりでした。
義姉の行動は、日に日にエスカレート。毎日のように家へ来て飲み食いし、金曜の夜にはそのまま寝落ち。翌朝、わが家のお風呂に入ってから帰るようになったのです。
実家に帰った私へ、夫の第一声は
そんな2人の態度に我慢できなくなった私は、実家の母に愚痴を聞いてもらおうと、しばらく帰省することにしました。
実家で母に話を聞いてもらっていた、まさにそのとき。夫から着信がありました。私を心配して電話をかけてきたのかもしれない……。一瞬そう期待しましたが、その思いはすぐに裏切られることになります。
電話に出ると、夫は開口一番、「食事の用意もせずに家を空けるな! 俺も姉ちゃんも腹が減っているんだから、早く帰ってこい」と怒鳴ってきました。義姉の世話まで私がするのはおかしいと伝えても、夫は「姉ちゃんは家族の一員なんだから、それくらいいいだろ。男は外で仕事、女は家事をして家を守るのが役目じゃないか!」と譲りません。
私は夫の望みどおり、あえてすぐに家へ帰ることにしました。
夫の身勝手な理屈がブーメランに
家に到着すると、私を出迎えた夫と義姉は、ハッとした顔でこちらを見ました。私がひとりで帰ってくると思っていたのでしょう。両親と一緒に帰ってきた私を見て、あからさまに命令するのは気まずくなったようでした。
すると両親は、夫に「仕事を頼みたい」とひと言。農業をしている私の実家には、やることが山ほどあります。両親は夫に、畑仕事を手伝ってほしいと伝えました。もちろん、働いた分の報酬は支払うつもりです。
「男は仕事、女は家事をするのが役目だと言ったそうだね? それに、結婚したのだから、俺たちも家族ということだろう? 人手が足りないから手伝いに来てくれ。休みの日だけでいい」
父がそう言うと、母も隣で深くうなずきました。自分の言葉をそのまま返された夫は、何も言えずに立ち尽くしていました。
夫の言い分を逆手に取った母の一撃
夫への反撃は、これだけではありませんでした。
「今日から私、ここに住むことにしたから! 家族が1人増えたくらいじゃ、生活は変わらないでしょう?」そう言ったのは母でした。これも、夫が私に言ったことをそのまま返した言葉です。
夫は両親に何も言い返せなくなり、これまでの態度について私に平謝りしました。実家の仕事を手伝うことも、母がわが家で暮らすという話も勘弁してほしいと、必死に頭を下げてきたのです。
そこで私は、「それなら義姉の訪問も控えてほしい」とはっきり伝えました。夫はようやく、自分がどれだけ身勝手なことを言っていたのか理解したようです。義姉はブツブツと文句を言っていましたが、それ以降、わが家へ来ることはなくなりました。
かなりの荒療治だったとは思いますが、相手の立場になって考えることの大切さを、夫にもわかってもらえたように思います。これからはどちらか一方に負担が偏らないよう、夫婦としてきちんと話し合いながら暮らしていきたいです。
◇ ◇ ◇
相手の立場を想像せず、自分に都合のいい理屈だけを押しつけてしまうと、信頼関係は少しずつ崩れてしまいます。違和感を覚えたときは我慢しすぎず、早めに気持ちを伝え、負担が偏らない関わり方やルールを考えていきたいですね。
【取材時期:2026年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
誰が考えた嘘松エピソードですか