夫のために始めた健康弁当
当時、夫は仕事がとても忙しく、帰宅後も疲れた様子を見せることが増えていました。
そんな夫を見て、私は「少しでも体に良さそうな食事をしてほしい」と思うようになりました。そこで、毎朝早起きをして、夫のためにお弁当を作るようになりました。
お弁当の中身は、玄米、薄味の煮物、たっぷりの蒸し野菜など。脂っこいものはできるだけ避け、私なりに栄養バランスを考えたつもりの特製弁当でした。
夫の表情が暗くなっていく
最初は、夫も喜んでくれるだろうと思っていました。けれど、1週間ほどたったころから、夫の様子が少しずつ変わったように感じました。帰宅後の表情がどこか暗く、以前より元気がないように見えたのです。
私は、感謝の言葉を期待していた部分もありました。早起きをして、夫の体を思ってお弁当を作っているのに、どうしてそんなに浮かない顔をしているのだろう。そんな気持ちから、悲しさと少しの憤りを感じるようになっていました。
夫から打ち明けられた本音
そんなある晩、夫がぽつりと本音を話してくれました。
実は、仕事のストレスがたまっているときには、こってりしたものを食べて発散したい日もあったそうです。けれど、毎日健康を意識したお弁当が用意されていることで、かえってプレッシャーを感じていたと打ち明けられました。
私は、その言葉に驚きました。
夫のために続けていたお弁当作りが、夫にとっては心の負担になっていたとは思っていなかったからです。良かれと思っていたことが、必ずしも相手の望むこととは限らないのだと気付かされました。
まとめ
この出来事を通して、一方的な善意は、時として押し付けのようになってしまうことがあるのだと感じました。相手のためを思っているつもりでも、相手が今何を求めているのかを聞かないまま進めてしまうと、すれ違いが生まれることもあるのだと思います。それ以来、献立については事前に夫と相談しながら、お互いが心地よいと思えるバランスを考えるようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山野春/20代女性・会社員
イラスト:エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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