虫刺されと思った小さな赤いポチ
ある土曜日、自宅で過ごしていると、足の甲に赤いポチッとしたものができていることに気付きました。
かゆみがあったため、「虫刺されかな? それともダニかな?」と思い、普段使っている虫刺され用の塗り薬を塗りました。このときは、特に気に留めていませんでした。
翌日の日曜日、夕方になって患部を見ると、赤いポチッとした部分の周囲がぷくっと膨らみ、刺された箇所だけがへこんでいるように見えました。ただ、かゆみや痛みはなかったため、「変な虫に刺されたのかな」くらいに考えていました。
月曜日になると、ぷくっと膨らんだ部分がさらに広がっていました。
足を引きずるほどの痛みに
そして火曜日の夕方、仕事中に歩いていると、足に痛みを感じるようになりました。時間がたつにつれて痛みは強くなり、帰るころにはジンジンと痛むほどに。
人目が気になり、できるだけ普段通りに歩いていましたが、自宅に着いた後は足を引きずらなければ歩けないほどでした。
ストッキングを脱いで確認すると、虫に刺されたと思っていた部分が水ぶくれのように膨らみ、その下が黒っぽく見えました。さらに、足の甲から足首にかけて赤くなり、ひどくむくんでいたのです。
「これは仕事をしている場合ではない」と思い、翌日、急きょ病院を受診しました。
病院で告げられた診断名は
診断は「蜂窩織炎(ほうかしきえん/皮膚の深い部分に起こる細菌感染症)」でした。医師からは、重症化すると入院して治療が必要になることもあり、免疫力が低下しているときなどに起こりやすいと説明を受けました。
幸い、処方された抗菌薬がすぐに効き、2日ほどで痛みは軽くなりました。その後、腫れや赤みも少しずつ治まっていきました。
まとめ
最初は何げない虫刺されだと思い、深く気にしていませんでした。それだけに、数日後には足を引きずるほど悪化したことが強く印象に残っています。小さな赤いポチでも、広がり方や見た目がいつもと違うときは、軽く考え過ぎないことが大切だと実感した出来事でした。
医師による解説:急速に悪化する蜂窩織炎の特徴
蜂窩織炎は、皮膚の傷などから細菌が入り、皮膚の深い部分に炎症が広がる病気です。赤みや腫れが急速に広がる場合は注意が必要です。
皮膚の深部に広がる細菌感染
蜂窩織炎は、皮膚から入り込んだ細菌によって、皮膚の深い部分や皮下組織に炎症が起こる病気です。傷や水虫、虫刺されによってできた皮膚の傷が細菌の入り口になることがありますが、どこから侵入したのかわからない場合もあります。
赤みや腫れが広がるときは注意
患部には赤みや腫れ、熱っぽさ、痛みなどが現れます。時間の経過とともに赤みや腫れが広がる、痛みが強くなる、発熱や悪寒を伴うといった場合は、症状が進行している可能性があります。
抗菌薬による治療が基本
治療には、原因となる細菌に作用する抗菌薬を使用します。症状が広がると心配になりますが、自己判断せず早めに受診することが大切です。軽症であれば内服薬で治療できることがありますが、感染が急速に広がっている場合や高熱などがある場合には、入院して点滴による治療が必要になることもあります。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:高橋ゆうこ/30代女性・会社員
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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