どしゃ降りのバス停に取り残された母娘
どしゃ降りのなか、バス停の横には最終バスを待つ母親と、小学生くらいの女の子が。心配になって声をかけ、「よかったら最寄り駅まで送りますよ」と、ひとまず2人をキャンピングカーの中へ招き入れました。
駅へ向かう車内で事情を聞くと、交際中の男性と3人でキャンプに来たものの、雨の中でテントに泊まることを怖がる娘さんを母親がかばったため、男性が激怒。「少し頭を冷やせ」と言い放ち、なんと荷物とともに母娘を置き去りにして、ひとりで帰ってしまったというのです。
母親は「私が彼を怒らせてしまったから……」と、自分を責めていました。私はたまらず、「そんなことで、2人を危険な場所に置き去りにするなんて信じられません。あなたが悪いとは到底思えません」と伝え、母娘を駅まで送り届けました。
偶然の再会をきっかけに急接近!そこへ
それから1年後。普段は行かないスーパーへ立ち寄ると、なんと、あのときの母娘と再会したのです。
娘さんは私のことを覚えていて、「雨の日に助けてくれたお兄さんだ!」と大喜び。母親からは、あの直後に身勝手な彼とはきっぱり別れ、今は2人で穏やかに暮らしていると聞きました。
それを機に連絡を取り合うようになり、私たちは少しずつ親しくなっていきました。しかしある日、3人で道を歩いていると、突然目の前にあの元彼が現れたのです。
上から目線の元彼に、娘がズバッと一言!
元彼は私をジロジロと値踏みするように見ると、「横のやつは誰だ? どうせ結婚してないんだろ? 困ってるなら戻ってきてもいいぞ」と、信じられないほど上から目線で復縁を迫ってきました。
私が口を開こうとした瞬間、母親の後ろに隠れていた娘さんが、はっきりとこう言ったのです。「ママのことを置いていく人はいらない。助けてくれる人のほうがいい!」
その言葉に背中を押されたのか、母親も笑顔で「あなたがいなくなっても、困るどころか幸せに暮らしています」と言い返しました。元彼は顔を真っ赤にし、気まずそうに逃げるように立ち去りました。その姿を見て、逆上せずに立ち去ったことに安堵すると同時に、少しスカッとしたのも事実です。
雨の日に始まった縁が、思わぬ未来へ
スーパーでの再会から3年後。なんと私たちは結婚することになりました。
今は家族3人、初めて彼女たちを乗せたあのキャンピングカーで、思い出のキャンプ場へ向かっています。あのどしゃ降りの雨の日、彼女たちに出会えたことは、私にとって最高の奇跡です。
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今回は、声をかけた男性が親切な人だったため、親子は無事に帰ることができましたが、見知らぬ人の車に乗ることは危険を伴う場合もあるため、十分注意したいですね。
また、相手を怒らせてしまったとき、つい「自分が悪い」と思い込んでしまうこともありますが、理不尽な扱いを受けたときにまで、自分を責める必要はありません。身の危険を感じた際は、警察や施設のスタッフ、家族など信頼できる相手に助けを求め、自分と子どもの安全を最優先に行動したいですね。
【取材時期:2026年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。