こんにちは、保育士の中田馨です。年も明け、4月入所の保育園の申し込みも完了したことと思います。私の住む市町村は、出産前からの申し込みもできるようになり、私が保育士になったころとはずいぶん変わりました。
多くの保育園では、生後3カ月〜6カ月ごろの赤ちゃんから受け入れていると思います。4月に入園できることを願いながら、今からしておくとラクに保育園生活に入れる準備を紹介します。
保育園に必要なグッズの準備
保育園へ持っていくグッズの準備を始めます。必要なものは保育園によって違いますので、今の段階で全てをそろえるわけではありませんが、これから購入するものは、「保育園で使うかもしれない」と思って買いそろえましょう。
例えば、服。月齢にもよりますが、ロンパースがNGの保育園もあります。希望している保育園がOKかどうかを確認し、新たに買う場合はそのことを念頭に入れておきましょう。また、エプロン・靴下・靴・帽子などを購入する場合は、保育園で使えそうなものを選びます。持ち物への名前つけは、3月になってからだとかなりバタバタするので、今のうちにしておくとラクです。
生活リズムの準備
保育園生活に向けて、生活リズムを親子で整える準備をします。まず、整えやすいのが起きる時間。職場につく時間→保育園を出発する時間→保育園で準備する時間→保育園につく時間→家を出る時間→離乳食を食べる(授乳する)時間→着替える時間……と順を追って逆算し、起きる時間を計算します。
この時に大切なのが、赤ちゃんと一緒に準備するということです。大人一人なら計画通りスムーズに事が進むでしょう。でも、赤ちゃんと一緒の場合、これがなかなか計画通りには進みません。「出発前に予定外のおむつ替えが!」なんてことは、日常的にあること。ママ一人で行動する時間プラス、最低でも10分~15分は時間に余裕をもって計画を立てます。
また、保育所から「1日の生活リズム」を聞いて、そのまねをするのもいいですね。4月からの生活に早めに慣れることが、親にとっても赤ちゃんにとっても役立ちます。
育児用ミルクや離乳食の準備
これまで保育所で見てきた赤ちゃんを思い出してみると、まだ離乳食が始まっておらず、母乳で育った赤ちゃんの多くは、育児用ミルクを嫌がる傾向があります。お家で嫌がった場合は、「仕方ない」で済みますが、保育園で嫌がった場合は、慣らし保育が長引いてしまうかもしれないので、そうはいきません。保育士としても、育児用ミルクを飲んでくれたら一安心と思うものです。
育児用ミルクを嫌がる理由は「味が嫌」「哺乳瓶の乳首が嫌」など、その子によってそれぞれ。頑張りすぎずに、時々は育児用ミルクの味と哺乳瓶に慣れていきましょう。また、生後5~6カ月ごろになったら、給食に向けて離乳食もスタートしていきましょう。食べられる食材を月齢に合わせて増やしていくと保育園で離乳食を食べるときにもスムーズです。
親子の心の準備
保育園に入園すると決めたら、「よし!仕事も育児も頑張るぞ!」と気合が入っているママも多いと思います。しかし、おなかに赤ちゃんがいると分かってから、これまでずっと一緒にいた赤ちゃんです。いざ、明日から保育園と思うととても悲しい気持ちになると思います。保育園入園は、親子共に心の準備が必要です。保育園入園前に、一緒に過ごせる今の時間を大切にして、親子で心の準備をしましょう。
保育園に入園すると、生活リズムが変わるとともに、ママも赤ちゃんも大きな社会に飛び込むことになります。私自身、子どもを通じて出会う人たちに最初はドキドキしましたが、この時期に出会った友だちとは共通項が多く、10年以上たった今も仲良くしています。4月から始まる新生活に向けて、できることから少しずつ準備していきましょう!