見た目だけで身構えてしまった私
その日、駅の改札近くを歩いていると、路線図の前に、背の高い青年が立っているのが目に入りました。見事なアフロヘアに褐色の肌、ゆったりとしたストリート系の服装。スマートフォンを片手に、どこか困ったようにたたずんでいました。
遠目に見た私は、無意識のうちに「外国の方かもしれない」「英語で話しかけられたらどうしよう」と身構えてしまいました。さらに、少し迫力のある外見から「怖そう」とまで感じ、足早にその場を通り過ぎようとしたのです。すると、その青年と目が合いました。
耳に飛び込んできた丁寧な言葉
青年は深く頭を下げ、私に声をかけました。
「突然すみません。お忙しいところ恐れ入りますが、少しよろしいでしょうか」
耳に飛び込んできたのはとても丁寧な日本語でした。しかも、まるで仕事の場で使うようなきちんとした敬語で、私が勝手に抱いていた不安は一瞬で吹き飛びました。話を聞くと、スマートフォンの電波が悪く、地図が表示されずに困っているとのことでした。私は慌てて目的の出口への道順を説明しました。
すると青年は、「ご丁寧にありがとうございます。お気を付けて」と爽やかな笑顔でお礼を言い、その場を去っていきました。
自分の先入観に気付かされた瞬間
その後、ひとり残された私は、強い恥ずかしさを覚えました。外見だけを見て、「日本語が通じないかもしれない」「怖そうな人かもしれない」と勝手に決めつけ、警戒していた自分。一方で、実際の彼は誰よりも礼儀正しく、落ち着いた言葉づかいで人に接する青年でした。
アフロヘアや服装は、彼自身のファッションであり、その人柄を決めるものではありません。それなのに私は、見た目だけで相手を判断しようとしていたのだと思います。
この出来事は、私にとって自分の無意識の偏見を突きつけられた瞬間でした。好きなスタイルを大切にしながら、丁寧な態度で人と向き合う青年の姿に、私は素直に感心しました。
まとめ
それ以来、人を外見だけで判断しそうになったとき、この駅での出来事を思い出すようになりました。目の前にいる相手を、自分の先入観ではなく、その人自身として見ることの大切さを学んだ体験でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:岩山太郎/60代男性・アルバイト
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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