スタッフ10名分の新幹線を手配!準備万端のはずだった
これは十数年前、テレビの制作会社でADをしていた頃の話です。
当時の仕事は、遠方でのロケ地探し(ロケハン)。
人気番組の3時間スペシャルの企画のため、制作チームや技術チームを含め、総勢10名ほどで移動することになりました。
ADだった私は、「全員分の移動手段と宿の確保」を任され、当日までに全員分の新幹線のきっぷとホテルを手配しました。
「これで準備は完璧!」
当日の朝も滞りなく全員が合流し、無事に新幹線へ乗り込みました。
「ここ、私たちの席ですが…」まさかの先客!?
自分の号車に乗り込み、手元のきっぷを見ながら指定された座席へ向かうと、そこには見知らぬ乗客グループがすでに座っていました。
「あれ?席を間違えているのかな?」
そう思った私は、丁寧に声をかけました。
私:「すみません、そこ私たちが予約している席なのですが……」
乗客:「えっ?いえ、私たちもここを予約していますよ?」
相手の方も困惑した様子できっぷを見せてくれます。
そこには確かに、今座っている席の番号が印字されていました。
「え、どういうこと……!?」
頭の中がパニックになり、急いで車掌さんを呼んで調べてもらうことに。

明かされた原因に血の気が引いた…
駆けつけてくれた車掌さんが、お互いのきっぷをじっくりと見比べます。
そして、申し訳なさそうにこう言いました。
車掌さん:「お客さま……こちらのきっぷ、『明日』の日付になっていますね」
私:「えっ……!?」
そう、私が手配する際、乗車日を1日間違えていたのです!
当時は、旅行会社で10人分のきっぷをまとめて手配していました。当日も重い機材や大荷物を抱えた一行で有人改札を通ったため、結果的に誰も日付の違いに気づかないまま乗車してしまったのです。
「やってしまった……!!!」
自分がしでかしたミスに、一気に血の気が引きました。見知らぬ乗客の方を困惑させてしまったことを、とにかく平謝りしました。
乗客の方は「大丈夫ですよ、びっくりしましたね」と優しく許してくれましたが、問題はここからです。
「10人分の席がない。もし自由席も空いていなかったら、3時間以上立ちっぱなし……?」
後を振り返ると、重い機材や大荷物を抱えて疲れた顔をしている先輩スタッフたち。最悪の事態が頭をよぎり、泣きそうになっていたその時でした。
車掌さんの迅速な対応で無事に座席へ!
困惑する私を見兼ねた車掌さんが、空席状況を確認しながら、優しく声をかけてくれました。
車掌さん:「少々お待ちください。今、空いている座席がないか確認しますから」
繁忙期を少し外れていたことも幸いし、同じ車両や近くの車両に、10人が座れるだけの空席があることが判明!
きっぷについて必要な手続きを案内してもらったうえで、私たちはそれぞれ空いている指定席に座ることができました。
ピンチを救ってくれた車掌さんに感謝
車掌さんの対応のおかげで、10名のスタッフ全員が無事に座って目的地まで向かうことができました。
連日の激務で疲れていたとはいえ、自分の初歩的すぎる予約ミスには猛省しましたが、それ以来、大切なきっぷを発行するときは、指差し確認を3回以上繰り返すようになった私です(笑)。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。