夫と友人が不倫関係にあることを知った私は、証拠を突きつけて慰謝料を請求。慰謝料を一括で支払うことを条件に、支払い後に離婚届を提出しました。
自分を「将来有望」と豪語する元夫
離婚届を提出したことを連絡すると、「ようやくかよ」と憎まれ口を叩いてきた元夫。「慰謝料の決着がなかなかつかなかったからでしょ!」と反論すると、元夫はため息をつき、「また金の話……。そうやってお前の頭にはいつも金のことしかないから、俺は嫌気がさしたんだよ!」と言い返してきました。
「自分の収入や家計のことをきちんと理解していなかったから、私が管理することになったんでしょう?」と言うと、元夫は「俺は会社経営者なんだぞ?」「使った分は稼げばいいだけの話だろ」と言ってきます。
「将来有望な俺に見放されるなんて、お前もツイてないな!」と元夫。見放したのはこちらだというのに……。
マンション購入を知った友人の対抗心
離婚後のゴタゴタも落ち着き、ようやく一件落着……と思っていたところ、元夫と結婚した友人から連絡がありました。「やっほー! 一昨日まで新婚旅行でシンガポールに行ってきたよ~!」「彼、私となら自分らしくのびのびしていられるって、すっごく喜んでたよ?」と一方的に話します。
こっちの苦労も知らないで……! と言いたくなりましたが、グッとこらえた私。「よかったわね」とだけ返すと、「彼、私との結婚式は豪華にやりたいんだって!」と続けます。「だから、披露宴の司会と二次会の幹事、よろしくね!」「共通の知り合いってあんたしかいないし、私たちの幸せな姿を一番近くで見られるチャンスよ?」
友人の言葉に、私はぽかん。「もう友人でもないし……無理よ」と返すと、「えー! 家を追い出されて、格安のボロアパートに住んでるんでしょう? 人生で一番豪華な食事を味わえる機会なのにー!」と言ってきます。
さすがの私もカチンときて、「アパート? 私、マンションを買ったのよ」「売っても損が出にくい物件を選んだの」「生活を落ち着かせたいから、結婚式には行けないわ。……そもそも、行く義理もないけど」と言い返しました。
これで引き下がるかと思いきや、友人は意外なところに食いつきました。「は? マンションを買ったの? 私たちは賃貸なのに?」なぜ比較されているのかわからないまま、「そうよ」と返した私。すると、友人は「社長夫妻の私たちが賃貸なのに、浮気された元妻が持ち家なんてバランスが悪いわ。超高級住宅街に新築の一軒家を買って、あんたより絶対に幸せになってやるんだから!」と、意味のわからない理屈を繰り出してきたのです。
高級住宅地の新居に隠された嘘
それからしばらくしたある日、再び友人から連絡がありました。
「高級住宅地に新築の一軒家を買ってもらったの♡」
得意げに話す友人に、私は思わず聞き返しました。
「え……でも、あの人の年収は300万円ほどだったよね」
「そんな高い家、本当に買えたの?」
「何言ってんの! 彼はもっと稼いでるはず。それに、家はもう契約したって……」
私と離婚する直前まで、家計は私が管理していました。元夫は会社を経営していたものの、売り上げは少なく、年収は約300万円。貯金もほとんどありませんでした。もともと金遣いが荒いうえ、経営もどんぶり勘定で、資金繰りは常に厳しい状態。だからこそ、私は節約を徹底し、元夫をお小遣い制にしていたのです。
短期間で収入が大幅に増えたとは考えにくく、高級住宅地に新築の一軒家を買えるような状況ではないはずです。「契約書は見たの? 一緒に不動産会社へ行った?」そう尋ねると、友人は黙り込んでしまいました。元夫から家の外観写真を見せられ、「知人に紹介してもらった物件で、気に入ったからすぐに契約した」と聞かされただけだというのです。
数日後、友人から再び連絡がありました。私に指摘されて不安になり、元夫を問い詰めたところ――。家を購入したという話は嘘で、実際には「近いうちに購入できればと思っていた」と言い訳したそうです。元夫は、私がマンションを購入したと知り、対抗心から「自分は高級住宅地に一軒家を買える」と見栄を張ったとのこと。友人に見せていた外観写真も、住宅会社のホームページから無断で保存したものでした。
さらに元夫は、友人に嘘をついた手前、なんとか本当に家を購入しようと、実家へ資金援助を頼みに行ったそうです。しかし、当然ながら断られてしまったようで……。
元夫と友人が選んだまさかの新生活
「じゃあ、なんであんたは不動産を買えるのよ!」と、今度は私に怒りの矛先を向けてきた友人。「私のほうが元夫より圧倒的に年収が高いし、ローンも組めたからね」「おかげさまで、タワマンのローンはすぐに通ったわ」と返すと、「タワマン!?」「ねぇ、タワマンに住むの!?」と立て続けに返信が届きました。これ以上話すことはないと思い、私はそのまま友人の連絡先をブロックしました。
その後――。共通の知人によると、元夫は「家賃がもったいない」「一軒家なら実家がある」と言い、友人を連れて実家へ引っ越したのだとか。元夫の母親はとても細かい人で……。あの義母と同居するなんて、私は考えただけでぞっとしてしまいます。
一方、私はセキュリティ万全のきれいなタワマンで、ひとり暮らしを満喫しています。元夫の金遣いに悩まされることもなく、自分のお金を好きなように使える生活は最高です!
◇ ◇ ◇
肩書きや暮らしぶりだけで幸せを判断し、周囲と張り合おうとすると、本当に必要なものを見失ってしまうことがあります。誰かと比べるのではなく、自分が安心して過ごせる暮らしを大切にすることが、本当の幸せにつながるのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。