体調に大きな変化はなく、いつも通りの日々を過ごしていたみなさん。産婦人科へ向かう日、夫と散歩がてらスーパーへ出かけると、帰り道に突然足がフラつき、倒れ込んでしまいます。その場にいた女性に自宅まで送ってもらいますが、帰宅後、急な吐き気に襲われ、救急車で総合病院へ搬送されました。
病院に到着すると、そのまま意識を失い、2週間も眠ったままに。目を覚まして赤ちゃんのことを尋ねると、緊急帝王切開で無事に生まれたと知らされます。しかし同時に、自身が「くも膜下出血」を起こしていたことも告げられたのです。
2週間ぶりに目覚めた私に告げられたこと

※くも膜下出血は、脳の血管が破れ、脳を覆う「くも膜」の下に出血が広がる病気です。妊娠中に発症した場合には母体と赤ちゃんの双方に影響する可能性があるため、迅速な診断と治療が必要です









「え……? でも、痛みもなかったですよ?」
自覚症状がなかったみなさんは、病名を告げられても実感が湧きません。医師からは、今回はまれなケースで、嘔吐がきっかけになった可能性があると説明されました。
また、看護師から「すぐに救急車を呼んだのがよかった」と聞き、「あのときの夫の判断は正しかったんだ……」と思うみなさん。
そして、右目が見えないことを伝えると、「右目は失明しています」と厳しい現実を告げられたのでした。
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くも膜下出血は妊娠中にも稀に起こることがあり、一般的には「突然の激しい頭痛」が代表的な症状とされています。一方で、今回のように典型的な頭痛を自覚しないケースや、血圧に問題がない人でも発症することがあります。そのため、吐き気や意識の変化、体に力が入らないなど、いつもと違う症状がある場合は注意が必要です。
妊娠中は体調の変化を「妊娠によるもの」と思ってしまうこともあるかもしれません。気になる症状があるときは無理をせず、早めに医療機関へ相談したいですね。
監修:天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
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