両親にだけ伝えるはずが…
妹は、常に自分が一番でなければ気が済まない性格で、いつも私を見下していました。
ある日、久しぶりに実家へ帰ると、妹は会って早々、私の服装や仕事について嫌味を連発。私はうんざりしながら、両親に結婚を報告する機会をうかがっていました。
すると、事情を察した母が妹に買い物を頼んでくれました。妹が出かけた隙に、私はプロポーズされたことを両親へ報告。彼は仕事を通じて知り合った誠実な人で、ハワイで式を挙げる予定だと伝えました。
ところが、忘れ物を取りに戻った妹が、部屋の外で話を聞いていたのです。妹は「お姉ちゃんが私より先に結婚なんてありえない!」と大騒ぎし、「どうせ大した相手じゃないんでしょ? すぐ後悔するかもね」と好き放題言ってきました。言い返すのも面倒で、私はそのまま実家を出ました。
元カレを婚約者と勘違い!?
数日後、退勤しようとすると、会社の前に元カレが立っていました。少し前にも突然現れ、「やり直そう」と復縁を求められ、きっぱり断ったばかりです。
元カレは「もう一度だけ考えてくれない?」と食い下がりましたが、私は「前にも断ったよね。もう会社には来ないで」と告げました。困っていると、そこへ妹が現れ、「もしかして、その人が婚約者? カッコいいじゃん!」と聞いてきたのです。
妹は、私の結婚相手が仕事関係者だと知り、ひと目見ようと会社の前で待っていたそうです。私が「違うよ。元カレ」と否定しても、「私に取られたくないから、うそをついてるんでしょ?」と聞く耳を持ちません。
すると元カレも、私への当てつけなのか、「そうそう、俺が彼氏でーす」と話を合わせたのです。妹は元カレをすっかり気に入った様子で、「今から私と飲みに行きません?」と誘い、2人はそのまま夜の街へ。私はこれ以上巻き込まれないよう、妹とは距離を置き、結婚式にも招待しないことにしました。
結婚式当日、妹から電話が
やがて迎えたハワイでの結婚式当日。支度をしていると、妹から弾んだ声で電話がかかってきました。
「今日、お姉ちゃんの結婚式の予定だったんでしょ? 残念でした〜!」
「彼から、お姉ちゃんとは別れたって聞いたよ。ハワイの式も中止になったんでしょ?」
「昨日、私にプロポーズしてくれたの。婚約者、奪っちゃってごめんね〜?」
一瞬言葉を失いましたが、すぐに事情を理解した私。
「その人は婚約者じゃなくて元カレだって言ったでしょ? 私は今、本当の婚約者とハワイにいるよ」
「えっ? じゃあ、私にプロポーズした人って……」
「だから元カレだって!」
パニックになる妹に、私は「式の準備があるから切るね」と告げ、電話を切りました。
妹と元カレのその後
その後、妹が元カレを問い詰めると、元カレは私を悔しがらせるために婚約者のふりをし、「お姉ちゃんとは別れたよ」「式も中止になった」と、うそを重ねていたことを白状したそうです。
さらに元カレは「大きな仕事が決まり、もうすぐ収入も安定する」と見えを張り、「新居の申込金を一時的に立て替えてほしい」と妹に頼んでいたのだとか。妹は私より先に結婚したい一心で、「すぐ返してね」と念を押してお金を渡したそうです。
しかし、実際の元カレはギャンブル好きで、借金まで抱えていました。本性を知った妹はすぐに別れを告げ、「すぐ返す」と書かれたメッセージや送金記録を示して返済を要求。元カレは現在も分割で返しているそうです。一方、私の婚約者を奪おうとした妹も、両親から厳しく叱られたのだとか。
今回の出来事を通じて、自分の幸せを守るため、場合によっては家族であっても距離を置く必要もあるのだと感じました。これからも妹とは無理に関わらず、夫との穏やかな生活を大切にしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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