母に言えなかった本当の悩み
当時、私が落ち込んでいたのは、会社での人間関係に悩んでいたからでした。しかし、私はそのことを母に正直に話せませんでした。
母は持病があり、入院を繰り返していました。そのため、私が家族のために働き、お金を用意しなければならないことを負担に感じているのではないかと思っていたようです。
けれども、私にとって家族のために働くことは、決して苦ではありませんでした。私が悩み、情けなく感じていたのは、うまく立ち回れない自分自身の不甲斐なさについてだったのです。
お金より大切だと思っていたこと
もちろん、お金がなくて困ることはあります。それでも、お金があれば必ず幸せになれるとは限らないと、私は思っていました。
私にとっての幸せは、家族が笑顔で、楽しく過ごしていることでした。母の入院にお金がかかるからといって、母の存在を負担に思ったことはありません。
その気持ちをきちんと言葉にしていれば、母に余計な心配をさせずに済んだのかもしれません。しかし私は、本当の悩みも、母を大切に思っている気持ちも、最後まで十分に伝えられませんでした。
今も伝えたい「ごめんなさい」
母が旅立ってから何年たっても、私はときどき心の中で語りかけています。
「お母さん、ごめんなさい。本当のことを言えなかった。お母さんのことで悩んでいたわけではなかったんだよ」
いまさら伝えても、直接返事を聞くことはできません。それでも、誤解させたままになってしまったことを謝りたいという思いは、今も消えずに残っています。
まとめ
この出来事を通して、心の中で思っているだけでは、相手に本当の気持ちは伝わらないのだと感じました。身近な家族だからこそ、悩んでいることや大切に思っていることを、きちんと言葉にするべきだったのだと思います。今はもう両親に直接伝えることはできませんが、私は空に向かって手を合わせながら、言えなかった思いを伝えています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田村真紀/50代女性・派遣社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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