SNSで見つけた「手軽な副業」の罠
娘が3歳、息子が1歳のころの出来事です。子育てをしながら家計の足しになる収入を得たいと思い、スマホでできる在宅ワークを探していた私。そんなとき、SNSで「子育て中でも空いた時間でできる副業」という投稿を見つけ、興味を持ったのです。
相手は20代後半ほどの女性を名乗り、「私も子育て中なので気持ちがわかります」と親しげに連絡をしてきました。仕事内容は、企業の商品モニターとしてアンケートに回答したり、商品の感想やレビューを入力したりする簡単な作業だとのこと。
「特別な資格や経験は不要」「家事や育児の合間に取り組める」と言われ、自分にもできそうだと信じてしまいました。登録後に案内された専用サイトで作業を進めると、画面上に報酬額が表示される仕組みで、数日後には「現在8,400円の報酬が発生しています」と表示。本当に収入になると信じ込んでしまったのです。
「あと5,000円…」繰り返される追加要求
しかし、出金手続きをおこなおうとすると、「本人確認のため5,000円が必要です。手続き完了後に報酬と一緒に返金します」と言われました。金額が少なかったこともあり、「これで報酬が受け取れるなら」と支払ってしまった私。ところが、その後も「システムエラーを解除する費用」「出金処理を進めるための追加料金」など、次々と支払いを求められるようになっていったのです。
「これで本当に最後ですか?」と確認すると、「今回で必ず出金できます」との返信が。そこでようやく不信感を抱き、夫に相談することにしました。
専門機関に相談して得た教訓
メッセージのやり取りや振込記録を見せると、夫は「一度、第三者にも相談したほうがいい」と言い、私は消費生活センターへ向かいました。
担当者からは、やり取りの履歴や振込記録など証拠になるものを保存しておくこと、これ以上お金を振り込まないこと、相手から連絡が来ても焦らず対応することが大切だとアドバイスを受けました。
返金についても相談したものの、相手の身元が確認できない場合や振り込んだお金がすでに移動している場合は、必ず返金されるわけではないとのこと。銀行にも相談しましたが、結果的に支払ったお金を取り戻すことはできませんでした。
悔しい気持ちは残りましたが、夫や消費生活センターに相談したことで、それ以上の被害を防ぐことができました。「簡単に稼げる」「少額を払えば報酬を受け取れる」という言葉の裏には、巧妙な手口が隠れている場合があります。少しでも違和感を覚えた時点でひとりで判断せず、周囲や専門機関へ相談することの大切さを実感した出来事でした。
著者:笠岡まゆ/30代女性。2020年生まれの長女と2022年生まれの長男、夫の4人暮らし。介護福祉士としてデイサービスに5年間勤務した後、出産を機に退職。現在は育児をしながら在宅ワークに取り組み、ライティングやネットショップ運営に挑戦中。趣味は家族旅行とカフェ巡り。新しいことにチャレンジするのが好きな一方で、慎重に見えてつい人を信じてしまう一面もあります。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています