義母からの嫌がらせは日常茶飯事で、わざと夫の元カノの名前で私を呼んだり、一緒に出かけた先で高い食事をおごらせたりと、地味な嫌がらせが続きました。
夫に相談しても「母さんも悪気はないんだから我慢してよ」と取り合ってくれません。
夫の不倫が発覚
そんなある日、夫のスマホに女性からの親しげなメッセージが届いているのを目にしてしまいました。気になって共通の知人や、私も面識のある夫の会社の同僚などに探りを入れると、どうやら長期間不倫をしているようでした。
夫の裏切りを知った私はすぐにでも家を出たかったのですが、経済的な不安もあったため、まずは在宅の仕事を増やして自立する準備を始めることにしました。そして、その間に不倫の証拠をつかもうと考えました。
しかし、不倫の証拠は、あきれるほど簡単に見つかりました。それは夫のSNS。夫のスマホにSNSの投稿にコメントがついたという内容の通知が来ていたのです。しかし私が知っている夫のSNSアカウントには何も投稿されていませんでした。つまり……。
フォロワーの中に、夫のもう一つのアカウントを見つけました。私をなめているのか、見せつけたいのか……アカウントに鍵はかかっておらず、2人の思い出がたくさん投稿されていました。中には、不倫関係を裏付ける目を覆いたくなるような写真まで投稿されていたのです。
数カ月後、私が用事があって市役所を訪れていたときのことです。それを知った義母から電話がかかってきて、「市役所にいるなら、ついでに離婚届をもらってきなさいよ。息子もあなたには愛想を尽かしてるみたいだし、出て行きなさいよ。息子にとってあなたはお荷物なのよ」と半笑いで嫌みを言われました。
私と夫を離婚させたい義母の意地悪でしたが、自立のめども立ち、前々から離婚の準備を進めていた私にとって、それは好都合でした。私は「わかりました」と答え、離婚届をもらって帰りました。
介護が必要になった義母
離婚届の自分の記入欄を埋め、夫に離婚を切り出すタイミングを見計らっていた矢先、思わぬ事態が起きました。義母が自宅の階段を踏み外して、救急車で運ばれたのです。
義母は大腿骨を骨折しており、手術は無事に終わったものの、医師からは「退院後も歩行器や杖が必要になり、これまで通りの生活が難しくなることも考えられるので、生活上のサポートや介護サービスなどについても検討してください」と説明されました。数日後、病室にいる義母から私にメッセージが届きました。これからの生活に不安を感じたのか、いつものような攻撃的な言葉ではなく……。
「苦労かけて悪いわね」
「こんなに早くあなたのお世話になるなんてね」
これまでさんざん私をいびり、離婚をあおってきたくせに、介護が必要になったとたん、私を頼ろうとする義母にあきれ果てました。
「はい?」
「私を追い出そうとした人の介護まで、私が引き受けるつもりはありません」
私は夫の不倫の証拠をしっかりつかんでおり、すでに離婚の準備もできていることを伝えました。とはいえ、介護が必要な義母を何の準備もないまま残していくことはできません。そこで、介護について相談できる窓口や必要な手続きなどを調べて紙にまとめ、夫に説明。そのうえで、義母が退院する前に家を出ることにしました。
嫌みな義母と不倫夫の末路
私が荷物をまとめて家を出た後、退院して自宅に戻った義母から泣きつくような連絡がありました。「息子を許してやってほしい。私が間に入るから」と言うのです。話を聞くと、夫は自分のことしか考えておらず、義母の介護はおろか、簡単な家事すら一切しないそうです。
「あなたがいないと生活が回らないの」と懇願されましたが、私には関係のない話です。これまで夫に家事を手伝わせず、すべて私に押しつけてきたのは義母です。それなのに今さら……。
私は義母の身勝手な提案をすべてはねのけ、弁護士を通じて夫と何度か離婚の協議を重ねました。不倫の証拠がそろっていたため、慰謝料もしっかりと請求し、無事に夫と別れることができました。
離婚から数カ月が過ぎ、私は今、仕事も順調で生活も落ち着き、とても穏やかな毎日を送っています。偶然会った以前のご近所さんから聞いた話ですが、不倫がバレて離婚され、その不倫相手にも逃げられたと噂になっているそうです。また、元義母を献身的に支えている様子もなく、元義母は不自由な体で苦労しながら生活していると聞きました。
◇ ◇ ◇
長年、いびり続けたにもかかわらず、自分に介護が必要となったとたん、頼ろうとする義母の態度は、あまりにも身勝手でしたね。日ごろから相手を思いやる関係を築いていなければ、いざというときに助けてもらえないのは当然なのではないでしょうか。家族だからこそ、お互いを思いやることが大切です。本当に困ったときに助け合えるような関係性を築き、心地よい距離感を保ちたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています