被災して気づいたのは、「高価な非常食」より「いつもの食品」の大切さ
令和元年房総半島台風では、停電や品薄が続き、スーパーへ行っても欲しいものが買えない日が続きました。
その経験から、「防災用品を買わなければ」と考えるようになりましたが、最初は長期保存できる非常食ばかりを購入していました。
ところが、実際食べる機会は少なく、気付けば賞味期限切れに。「備えたつもり」が、食品ロスになってしまったのです。

そこで始めたのが、普段から食べている食品を少し多めにストックするローリングストックでした。
レトルトカレーやパスタソース、缶詰、飲料、お菓子など、日常的に消費するものなら、食べながら補充できるため無理なく続けられます。災害時も食べ慣れた味があることは、大きな安心感につながると実感しています。
月1,000円なら続けやすい!少しずつ増やす備蓄のコツ
防災というと、何万円もかけて備えるイメージを持つ方もいますが、わが家では月1,000円程度を目安に少しずつ備蓄を増やしています。

例えば、今月はレトルト食品を数個、翌月は飲料水、その次は缶詰というように、毎月テーマを決めて購入します。
一度に買わないことで家計への負担も少なく、「今月も少し備えが増えた」という達成感や安心感もあります。
家族全員分を完璧にそろえようと考えるより、「今日はレトルトカレーを2個多く買う」くらいの気持ちで始めるほうが、長く続けやすいと感じています。
また、最近は100円ショップなどでも防災アイテムが充実しています。110円のものなら、月1,000円で毎月9個は購入できます。少しずつコツコツと備蓄するのがおすすめです。
特売日やポイント、ふるさと納税を活用すれば、備蓄はもっとお得になる
節約を意識するなら、備蓄品を「安い日に買う」のもおすすめ。普段から利用しているスーパーの特売日や、ポイントアップデーを活用すれば、同じ商品でもお得に購入できます。
例えば我が家では、レトルト食品や缶詰、飲料などはセール対象になることも多く、「今使う分」と「備蓄分」をまとめて購入しています。
また、ポイントが貯まっているときは、それを備蓄品の購入に充てるのもおすすめです。
ちょっと値がはるアイテムは、ふるさと納税を活用するのもおすすめです。
ふるさと納税でも、防災アイテムが充実しています。防災セットや非常食だけでなく、多めに備えておくと安心の日用品やお米も選べます。

わが家ではお米をリピートしています。子どもが3人いるので、お米はいくらあっても助かりますし、常に予備のお米が1袋ある状態なので、常にお米を備蓄できています。
「見える収納」で食品ロスもムダ買いも防ぐ
備蓄を増やすうえで意外と大切なのが、収納方法です。整理収納アドバイザーとしておすすめしたいのは、「見える収納」を意識すること。せっかく備蓄しても、奥にしまい込んでしまうと存在を忘れ、賞味期限切れになってしまいます。

わが家では食品の種類ごとに収納ケースを分け、新しく買ったものは奥へ、古いものを手前へ置く「先入れ先出し」を徹底しています。これだけで自然と古いものから使う習慣ができ、期限切れは大幅に減りました。
さらに在庫が一目で分かるため、「まだ家にあるのに買ってしまった」というムダ買いも防げます。備蓄収納は、防災だけでなく節約にも直結する仕組みづくりなのです。
防災は”今月1,000円”から始められる
防災備蓄は、決して一度に完璧を目指す必要はありません。毎月1,000円程度でも、1年続ければ大きな備えになります。
普段食べるものを少し多めに買い、食べたら買い足す。その小さな積み重ねが、災害時の安心だけでなく、食品ロスやムダな出費を減らすことにもつながります。
今年の防災の日は、「何を買おう」ではなく、「今月は1,000円だけ備えてみよう」という気持ちで始めてみませんか。無理なく続けられる備えこそが、家族を守る一番の防災になるはずです。