突然始まった義母との同居
この日、私は気になっていた会社の面接へ向かっていました。すると、義母から突然メッセージが届きました。
「あなた今どこ? 私をいつまで外で待たせるつもり?」
何のことかわからず連絡すると、義母は「ちょっとまとまったお金が必要になったから、家を売ったの。今日からあなたたちの家で暮らすから」と言うのです。さらに、引っ越し業者まで手配しているとのことでした。
私が「そんな話、ひと言も聞いていません」と驚くと、義母は「先に言ったら嫌がると思ったから」と悪びれる様子もなく答えました。
私たちが暮らしているのは、もともと私が親戚から譲り受けた家です。夫婦2人で暮らすには十分な広さがありました。とはいえ、義母が住むという話は事前に聞いておらず、あまりに突然のことに困惑しました。
しかし、義母はすでに義実家を手放しており、「行くところがない」と繰り返します。夫とも相談した結果、ひとまず義母との同居を受け入れることになりました。
その後、私は無事に希望していた会社へ就職。新しい仕事にも少しずつ慣れてきたころ、再び義母から思いがけない連絡が届きました。
「長男一家が住むから出ていって」
ある金曜日、仕事中の私に義母から「帰ってきたら荷造りしてね。土日で引っ越せるでしょ?」とメッセージが入りました。意味がわからず尋ねると、義母から返ってきたのは目を疑うような言葉でした。
「今日から長男夫婦と孫がここで暮らすから」
「あなたたちは出ていってね」
義母は以前から長男である義兄を何かと優先していましたが、私たちに相談もなく、義兄一家をこの家に住まわせようとするとは思ってもいませんでした。
「長男には子どももいるんだから、この家に住ませてあげて。あなたたちにこんな広い家は必要ないでしょ」
そう言われ、私も黙ってはいられませんでした。
「この家は私の名義です。お義母さんが誰を住まわせるか決められる家ではありません」
すると義母は、「家族なんだから細かいことを言わなくてもいいでしょう」と不満そうな様子。
帰宅すると、義兄一家はすでに荷物を持って来ており、家の中へ運び込もうとしていました。私は義兄夫婦にも、「この家は私名義です。ここで一緒に暮らすことには同意していません」とはっきり伝えました。義兄夫婦は義母から住んでいいと聞いていたようで、私たちが反対するとは思っていなかった様子でした。
その後、仕事から戻った夫も交え、義母と義兄夫婦で改めて話し合いました。私たちは、義兄一家とこのまま同居を続けるつもりはないとはっきり伝えました。
とはいえ、すでに荷物を持って来ており、その日のうちに家族全員で泊まる場所を探すのは難しい状況でした。
そこで、次の住まいが決まるまでの間だけ、義兄一家にはこの家に滞在してもらうことにしました。話し合いの結果、義母は義兄一家と暮らしたいと言ったため、義母と義兄一家は新しい住まいが決まり次第、出ていってもらうことになりました。
義母から再び届いた連絡
しばらくして、義母たちは別の住まいへ引っ越していきました。これでようやく落ち着いて暮らせると思っていたころ、義母から電話がかかってきました。電話に出ると、義母はこれまでとは打って変わって弱々しい声で、「悪かったわ。やっぱり、また一緒に暮らせない?」と言うのです。
話を聞くと、義兄には借金があり、経済的に困って義母を頼っていたとのこと。義母が家を売ってまとまったお金を必要としていたのも、そのためだったと、このとき初めて知りました。さらに引っ越し先では、義母が孫の世話や家事を担うことも増え、思い描いていた暮らしとは違っていたようです。
しかし、私はきっぱりと断りました。
「もう一緒に暮らすつもりはありません」
一度は住む場所に困っている義母を受け入れましたが、その結果、私たちに相談もなく義兄一家まで住まわせようとされました。再び同居すれば、また私たちの生活が義母の都合で振り回されるかもしれません。夫も私と同じ考えで、今後は義母たちとは適度な距離を置いて付き合っていくことにしました。
今回の出来事を通して、家族を思いやることと、相手の希望をすべて受け入れることは別なのだと気付きました。
最初は住む場所を失った義母を放っておけないという気持ちから同居を受け入れましたが、いつの間にか私たちの生活に関わることまで義母の判断で決められそうになっていました。あのとき、夫と一緒に自分たちの意思を伝えられたことは、家族との距離の取り方を考え直すきっかけになったと思います。
これからは夫婦で相談しながら、自分たちが安心して暮らせる生活を大切にしていきたいです。
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困っている家族を助けたいという気持ちから始まった義母との同居。しかし、一度受け入れたことで、義兄一家との同居まで当然のように求められてしまいました。家族であっても、お互いの生活に関わることは一方的に決めるのではなく、意思を確認し合うことが大切なのかもしれません。今回の出来事は、家族を思いやることと、自分たちの生活を守ることのバランスを考えるきっかけになったようです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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