以前は一緒に家事をしていた夫でしたが、次第に何もしなくなっていきました。
脱いだ服は床に置いたまま。お菓子や飲み物のごみも放置。私が仕事から帰ると、夫が散らかしたものを片付けることが、次第に日課のようになっていきました。
態度が大きくなり変わっていった夫
「せめて自分で出したごみくらい片付けてほしい」とお願いしても、夫は「あとでやるよ」と答えるだけ。結局、そのまま放置されることがほとんどでした。
そればかりか、結婚2年目を迎えたころから、夫は家計や私の家事に文句をつけるようになっていきました。
家でもイライラすることが増え、私に命令口調で話すこともしばしば。自分勝手な理由で私を見下すような態度をとる夫に、私はモヤモヤとした思いを募らせていました。
夫の言葉に離婚を決意
そんなある日、夫は家計に入れていたお金のことに不満を爆発させ、こう言い放ったのです。
「俺が稼いだ金を家計に入れて、お前に好きに使われるくらいなら、自分で使ったほうがマシだ!」
それ以来、夫は私が用意したバランスのよい食事にも「味が薄い」「これじゃ足りない」と文句ばかり言い、まったく手をつけなくなりました。そして、自分の意思で外食やデリバリーばかり利用し、ぜいたくな食事に好き勝手お金を使い込むようになったのです。
さすがにあきれつつも心配になり、ある日、「毎日のようにそんな食生活や無駄遣いを続けていたら、体を壊すし、家計も崩壊しちゃうよ」と伝えた私。すると夫は、いらだった様子でこう吐き捨てました。
「うるさいな。俺は大丈夫なんだよ! いちいち指図するなら出ていけ!」
その言葉を聞いた瞬間、それまで張り詰めていた糸が切れたような気がしました。私は仕事をしながら家事を担い、家計や夫の健康まで気遣っていたのに……夫は自分の好きなように散財したいだけで、私の気持ちや将来の生活のことなどどうでもよかったのです。
「そこまで言うなら、もう一緒には暮らせない」
私はそう伝え、いったん家を出ました。その後、夫と今後について何度か話し合いましたが、夫婦関係を修復することはできず、最終的に離婚することになりました。
元夫から突然の「助けて」
離婚後も私たちは同じ会社に勤め続けていたため、時々、職場で元夫を見かけることがありました。
自分の都合の良いように散財し、外食ざんまいを続けていた元夫でしたが、離婚後も生活を改めていないようで、職場で見かけるたびに、以前より顔色が悪く、疲れた様子に見えることも……。
そんなある日、元夫から突然電話がかかってきたのです。
出るかどうか迷いましたが、何か緊急の用事かもしれないと思い、電話に出ることに。すると、聞こえてきたのは弱々しい声でした。
「助けて……。退院してもひとりじゃ生活を立て直せる気がしない」
「やっぱり、お前がいないとダメみたいだ……」
話を聞くと、元夫は体調を崩して病院を受診し、そのまま入院することになったそうです。詳しい原因までは聞きませんでしたが、医師から生活習慣を見直すように言われたとのこと。
以前から彼の食生活を心配していただけに、複雑な気持ちになりました。しかし、だからといって元夫の生活を再び私が支えるつもりはありませんでした。
「心配はしているけれど、もう元の関係に戻るつもりはないよ」
「これからは自分の体を大切にしてね」
そう伝えて、私は電話を切りました。
離婚するまでは、夫を支えることも妻の役目なのだと思い込み、私自身も無理を重ねていたのだと思います。しかし、自分の意思でお金を使い込み、生活を改めようとしなかった相手の世話まで背負う必要はないと気づいたのです。
離婚後は夫の機嫌や勝手な振る舞いに振り回されることもなくなり、自分の時間を穏やかに過ごせるようになりました。
あのとき家を出る決断をしたことで、ようやく自分自身の生活を取り戻せたのだと感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。