つい言ってしまったひと言
中学生になった息子は、自分の部屋で過ごす時間が増えていました。学校から帰ると制服や靴下を脱ぎっぱなしにし、お菓子の袋や飲みかけのペットボトルを置いたままにすることもありました。
ある日、息子の部屋の前を通ると、汗と食べ物が混ざったようなにおいが漂ってきました。以前から気になっていた私は、思わずドアを開けて「何のにおい? 部屋が汚いよ!」と言ってしまったのです。
すると息子は、「勝手に入るな!」「うるさい!」と激怒。私も腹が立ち、「注意されるようなことをしているからでしょ」と言い返し、大喧嘩になってしまいました。
責めずに具体的に頼む
その後、落ち着いて考えると、私は部屋の状態を注意したつもりでも、息子には自分自身を「汚い」と否定されたように聞こえたのかもしれないと思いました。
そこで数日後、息子が機嫌よくリビングにいるときに、「部屋の洗濯物を出してくれると助かるな」「食べ終わった袋だけ、ゴミ箱に入れてもらえる?」と伝えてみました。
「汚い」「臭い」と責めるのではなく、してほしい行動だけを具体的に頼むようにしたのです。息子は返事をしませんでしたが、以前のように怒ることはありませんでした。
少しずつ変わった息子
翌朝、洗面所へ行くと、洗濯機の前に息子の制服や靴下が置かれていました。何も言わずに出したようでしたが、私はうれしくなり、「洗濯物、出してくれてありがとう」とだけ伝えました。
それからも、部屋が気になったときは一度にすべてを直させようとせず、「今日は窓を少し開けてくれる?」「ペットボトルだけ持ってきてね」と頼むようにしました。
息子は相変わらず無言のことが多いものの、少しずつ洗濯物を出し、部屋の換気もするようになりました。においも以前ほど気にならなくなり、部屋のことで言い争うことも減りました。
まとめ
親が正しいことを言っているつもりでも、言い方によっては相手を傷つけてしまうのだと感じました。特に反抗期の子どもには、人格や性格を責めるのではなく、してほしいことを具体的に伝えるほうが届きやすいようです。注意する前に一呼吸置くことの大切さを学んだ出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:古畑佳代/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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