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エンドレスに続く母のあいさつ…お願いだから、もうやめてあげて #母の認知症介護日記 339

「母の認知症介護日記」第339話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが、「自宅にひとりで行ってみた」という話をワフウフさんにしていたのですが、実はこの話は前に姉・なーにゃんに話していたもの。あーちゃんの中では、父から「妹(ワフウフさん姉妹の叔母)が亡くなったから、実家に帰ってきてほしい」と連絡があったため、ひとりで家に帰ったという話になっていました。しかし、そもそも父はあーちゃんの連絡先を知らず、叔母も健在です。あーちゃんはそんな矛盾に気付くわけもなく、とにかく「ひとりで家に帰った」と言ってゆずりません。ところが、ワフウフさんに家から施設へ戻る際に降りる駅を聞かれ、言葉に詰まってしまうあーちゃん。それでもムキになり「私、絶対にひとりで家に戻ったのよ! 記憶があるもの!」と言っていて、実体験はすぐに忘れてしまうのに、実際には起きていない出来事だけが記憶に残っていることがなんだか皮肉で、ワフウフさんは悲しくなってしまったのでした。

認知症がそれなりに進行してからも、アクセサリーをつけておしゃれを楽しんでいたあーちゃん。しかし、施設はトラブル回避のために貴金属の持ち込みが認められていません。そこで、アクセサリーはなーにゃんが預かり、あーちゃんはワフウフさんが作ったビーズを編み込んだ指輪を持つことに。しばらくは「私のアクセサリーがないのよ……」と言っていたあーちゃんも、しばらくすると「自分のアクセサリー」=「ビーズの指輪」ということが定着してきたようでしたが……。結局「普段つけるのを持ってきてもらわなくちゃ!」と貴金属を持ってくるよう求めようとして、なーにゃんもワフウフさんも苦笑いです。

 

もう十分伝わっているはず

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、あーちゃんと出かけていたときのこと。帰りのバスを待っていると、あーちゃんの背中をつつく人がいました。振り返ると、そこには同じ施設で暮らすおばあちゃんの姿がありました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

この日は息子さんが冬服を持ってきてくれたらしく、私たちに息子さんを紹介してくれました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

張り切ってあいさつをするあーちゃん。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

息子さんも和やかに応じてくれたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ついさっきのことを覚えていられないあーちゃんは、何度も何度もあいさつをしていました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

バスでは離れた席に座ったものの、同じ階の入居者ということもあって、バスを降りてからもあーちゃんのあいさつ攻撃は続きました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんの感謝の気持ちは、十分すぎるくらい息子さんに伝わったと思うので、もうやめてあげて!

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちなみに、おばあちゃんは私たちにもよくしてくれます。私に会うと「遠くに住んでいる娘さんね」とすぐにわかってくれたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

それを聞いたあーちゃんは、私とおばあちゃんに面識があったことに驚いていました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

めちゃくちゃ会ってるんですけどね……。忘れているのは、あーちゃんだけです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どうしてあーちゃんの中では、私の影が薄いのでしょうか。なんだか、悲しいです。

 

 

先日、あーちゃんと出かけたときのこと。帰りのバスを待っていると、後ろからあーちゃんの背中をつつく人がいました。驚いて振り返ると、そこには同じ施設に入居するおばあちゃんの姿が。この方、あーちゃんと同じ階で暮らしていて、何かと声をかけて気づかってくれる、本当にやさしいおばあちゃんです。今日は息子さんと一緒にいて、あーちゃんと私に息子さんを紹介してくれました。

 

あーちゃんは張り切って「いつもお母様には大変お世話になっています」とあいさつをして、息子さんも和やかに応じてくれたのですが……。認知症のため、あいさつをしたことをすぐに忘れてしまったのか、バスを待っている間に同じあいさつを何度も繰り返していました。バスでは別々の席に座ってホッとしたのもつかの間、施設に戻ってエレベーターに乗り込むと、またあいさつをし始めたのです。おばあちゃんはあーちゃんと同じ階に暮らしているため、エレベーターを降りる階も同じ。あいさつ攻撃は部屋の前で別れるまで続きました……。

 

ちなみに、このおばあちゃんは私に会ってすぐ、「えーと、あなたは……遠くに住んでいるほうの娘さんね」と声をかけてくれました。しかし、それを聞いたあーちゃんは「えっ!? 会ったことあるの!?」とびっくり。20回を下らないほど会っていますけどね。記憶にないのは、あーちゃんだけ! 相変わらず、あーちゃんの中に私に関する記憶が残っていなくて、悲しくなってしまいます。

 

--------------

 

あーちゃんが、いつもお世話になっていることを心から感謝していて、その気持ちを息子さんに伝えたいだけなのはよくわかるだけに、あいさつ攻撃をむやみに止められないのがもどかしいですね。何も悪いことをしていないのに、初対面の息子さんを困惑させてしまう状況は、見ていてつらいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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