記事サムネイル画像

「そのカードなあに?」クレジット決済をした私を不思議そうに見つめる母 #母の認知症介護日記 340

「母の認知症介護日記」第340話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

認知症がそれなりに進行してからも、アクセサリーをつけておしゃれを楽しんでいた母・あーちゃん。しかし、施設はトラブル回避のために貴金属の持ち込みが認められていないため、アクセサリーはなーにゃんが預かることにしました。その代わりに、あーちゃんにはワフウフさんが作った、ビーズを編み込んだ指輪を渡し、施設内のおしゃれはその指輪で楽しんでもらうことに。しばらくは「私のアクセサリーがないのよ……」と言っていたあーちゃんも、しばらくすると「自分のアクセサリー」=「ビーズの指輪」ということが定着してきたように見えていたのですが……。結局「普段つけるのを持ってきてもらわなくちゃ!」と、ワフウフさん姉妹に貴金属を持ってきてもらうようにお願いしていて、なーにゃんもワフウフさんも苦笑いです。

先日あーちゃんとワフウフさんが出かけた帰り、バスを待っていると、同じ施設に入居するおばあちゃんと遭遇しました。いつもあーちゃんやワフウフさん姉妹を気づかってくれるおばあちゃんで、とてもお世話になっている方です。その日は息子さんと一緒で、ワフウフさんとあーちゃんは、おばあちゃんから息子さんを紹介され、あーちゃんは「いつもお母様には大変お世話になっています」と張り切ってあいさつをしていました。それで終わればよかったのですが、自分があいさつをしたこともすぐに忘れてしまうあーちゃんは、何度も何度もあいさつを繰り返していて、息子さんも困惑気味……。日ごろの感謝の気持ちからの行動であることはわかりますが、さすがに「もうやめてあげて!」と、ワフウフさんは心の中でつぶやいていました。

 

理解力は低下する一方で

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんと散歩中、気に入った洋服を見つけたので、試着をしてそのまま購入することに。クレジット決済を済ませると、あーちゃんが不思議そうに「そのカードなあに?」と聞いてきました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

現金のやりとりが発生していないからなのか、あーちゃんは「そのカードがあれば、お金を払わなくてもいいの?」と疑問に思っている様子。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そんな魔法のカードがあるわけないんですけど……!

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私が慌てて「クレジットカードだよ!」というと、あーちゃんも納得したように返事をしていましたが、おそらく理解はできていないと思います……。体は78歳だけど、理解力は幼児並みになってしまっているようです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そんな中、父から生活費を請求するメールが届きました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今月は、もう1通お知らせのメールも届いています。私たち姉妹の叔母である、父の末妹が亡くなっていたようで、新年は喪中とのこと。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、あーちゃんがひとりで家に帰ったという話をしたとき、この叔母が亡くなったと言っていて……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そのときは、まだ存命だと思っていたので「まだ生きてるよ!」と突っ込んでいたのですが、本当に亡くなっていたとは……。父なら絶対に香典を要求すると思うのですが、それがなかったのも衝撃的です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちなみに、新年は父にあいさつに行く予定もなく、年賀状のやりとりをしているわけでもないので、喪中のお知らせはわざわざ送ってもらうこともありません。父はひとりで喪に服してもらおうと思います。

 

 

あーちゃんと散歩中に気に入った洋服を見つけた私は、試着してそのまま購入することにしました。クレジットカードで支払いを済ませると、お会計の様子を横で見ていたあーちゃんが「そのカードなあに?」と不思議そうに聞いてきます。そして「そのカードがあれば、お金を払わなくてもいいの?」と言ったので、私はびっくり。

 

そういえば、だいぶ前に交通系ICカードも「ただで乗れる」と言っていたので、現金の受け渡しが見えていないと「お金を払わなくてもいい」と思ってしまうのかもしれません。私が「クレジットカードだよ!」と答えると、あーちゃんも「クレジットカードね!」と納得したように返事をしましたが、1年半以上前からクレジットカードと銀行のキャッシュカードを混同していたことを思うと、きっとまったくわかっていないのだと思います。体は78歳でも、理解力は幼児並みになってしまっているのだと思います……。

 

そんな中、今月も父から生活費の請求メールが届きました。それとあわせて、父の末妹(私たち姉妹の叔母)が亡くなったため、新年のあいさつを控えるという連絡もあったのです。少し前、あーちゃんが叔母について「亡くなった」と言っていたので、「まだ生きている」と、苦笑いしながら突っ込んでいたのですが、本当に亡くなっていたとは……。そして、その際に父から香典の請求が来なかったのも衝撃的です。叔母が亡くなった時期は、生活費の請求が中途半端になっていたり、実家に粗相をしたパンツが山積みになっていたりして、信じられないことが起きていた時期。一時的にでも、父の身に何かが起きていたのかもしれません。

 

--------------

 

今、あーちゃんはひとりで買い物をすることはありません。でも、もしワフウフさん姉妹が、あーちゃんの認知症に気付いていなければ、仕組みを理解できていない状態で、クレジットカードを使って買い物をしていた可能性もあると思うと、考えさせられますね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

同じ著者の連載

新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

同じジャンルの連載

もっと見る

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

マンガの新着記事

PICKUP