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採血すら怖い35歳夫。先輩の「鼻からならラク」を信じて胃カメラ検査を受けた結果【医師監修】

友人の夫は大の病院ぎらい。めったなことでは病院へ行かず、職場の健康診断だけは仕方なく受けているそうです。そんな彼が35歳になった年、勤務先の健康診断では検査項目が増え、上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラ検査を受けることになりました。「鼻からなら鎮静剤なしでもラクだろう」と経鼻内視鏡を選びましたが、後悔することになったそうです。その詳細をお伝えします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師渡海義隆先生
半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長

日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。2008年筑波大学医学専門学群卒業。国内有数のがん専門病院や消化器クリニックで研鑽を積み、2024年に半蔵門 渡海消化器内視鏡クリニックを開院。AIを用いた食道がん・胃がんの研究にも携わり、現在は内視鏡診断・治療をはじめ幅広い消化器疾患の診療に注力している。
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胃カメラが怖い友人の夫

友人の夫は病院ぎらいです。「何で具合が悪いのに待たないといけないんだ」などと待ち時間に文句を言ったり、「注射や採血は怖い、あんなことはする必要がない」と言ったり。具合が悪くてもいろいろと文句をつけてなかなか病院へ行かないそうです。そんな調子なので健康診断も大の苦手でできれば受けたくないようなのですが、会社の指示だから仕方なく行っているとのこと。

 

ある年、彼も35歳になり、会社の健康診断に胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が加わることになりました。採血すら苦手な彼にとって胃カメラはとにかく嫌なものらしく、検査の日程をなかなか決められずにいたそうです。しかし、このままではダメだと考えた友人が、夫婦で真剣に話し合うことに。

 

「胃がんを患ったおじさんが言ってたじゃない。早期発見すればこんなに苦しまなかっただろう、お前たちはちゃんと健康診断やがん検診を受けなさいって」と友人は夫に伝えました。

 

「あなたにもしものことがあったら、娘と私は泣いて立ち直れないよ」と言うと、夫はしぶしぶ胃カメラ検査を受けることを承知。「たしかにがんも怖いし、検査の日を決めるわ」とようやく検査を受ける決心をしたそうです。

 

「鼻からのほうがラク」という先輩の声

胃カメラ検査を受けると決めてからも、何かと心配の多い友人の夫。彼が健康診断を受けた病院では、鎮静剤を使わない経鼻内視鏡と、鎮静剤を使う経口内視鏡から選べたそうです。友人の夫は少しでも負担が少なく、痛みが少ない方法を探していました。

 

そこで先輩や同僚に「胃カメラは鼻と口、どちらがラクですか?」と聞いて回ったそうです。ほとんどの同僚が「鎮静剤を使って、口から受けたよ」と答え、経口内視鏡を選んでいたことが判明。「鎮静剤が効いていたから、苦痛はあまり感じなかったかな」と言う人がいる一方、「俺は吐きそうになるよ」と答えた人もいました。

 

しかし、ある先輩社員が

 

「俺はいつも鼻から胃カメラを入れてもらってる。俺が受けるところでは、口からだと鎮静剤を使うから、検査後に休憩しないといけないのがおっくうなんだよ。鼻からなら鎮静剤なしで受けられるし、内視鏡も細いから断然ラク。検査の後、すぐに車を運転して帰りたいからさ」

 

と言ったのです。

 

友人の夫はそれを聞き、「鎮静剤を使わない経鼻内視鏡ならラクそうだ」と、その方法を選ぶことにしました。たったひとりの先輩社員の話をうのみにしてしまったのです。

 

 

鎮静剤なしの経鼻内視鏡を選択

先輩の話を聞いてから、あんなに怖かった胃カメラ検査への恐怖心が和らいだ友人の夫。病院に着くと、負担が少なく、検査後も早く帰れる方法を選びたいと考え、鎮静剤を使わない経鼻内視鏡検査を選択しました。担当医師から「経鼻内視鏡は痛みが少ないとおっしゃる方も多いですね」と説明を受け、少し安心したそうです。

 

しかし、いざ検査が始まり、鼻から内視鏡を挿入されると強い痛みが。「っあ……」とかすかなうめき声を漏らしながら、友人の夫は「話が違う!」と、鎮静剤を使わない経鼻内視鏡を選んだことを早くも後悔していました。内視鏡が進むたび、鼻の奥から喉にかけて強い痛みを感じたそうです。

 

よくよく考えてみると、他の同僚のほとんどは鎮静剤を使った経口内視鏡を選んでいたことを思い出し、さらに後悔の念が深まったそうです。検査中はひたすら痛みに耐えながら、目先の情報に飛びついて、検査自体について深く調べていなかった自分の短慮を悔いていたと話していました。

 

そのうち頭痛もしてきて、涙も出そうになったころ、ようやく検査は終わりました。検査後、「思ったより痛かったです」と医師に伝えると、

 

「鼻腔の広さや形には個人差があるため、経鼻内視鏡が合わない方もいらっしゃいます」

 

と説明されたそうです。

 

先輩社員のようにはいかなかったようです。鎮静剤を使わない経鼻内視鏡なら負担が少なく、検査後すぐに車で帰れると思っていたものの、頭痛がひどく、結局少し休んでから帰宅したのも誤算だったと苦笑していました。

 

まとめ

予想以上の痛みを経験した友人の夫は、1人の体験談だけで方法を決めず、検査方法や鎮静剤の有無について事前に医療機関へ確認すればよかったと振り返っていました。

 

妻である私の友人が「胃の不調を放っておくとまた胃カメラ検査になるよ」と言うと、「もう検査は年1回でこりごり……」と不調のときは病院へ行くようになったそう。検査や病気のことは、誰かの体験談だけをうのみにするのはよくないと考えさせられた体験談でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※AI生成画像を使用しています

 

監修:渡海義隆先生(半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長)

著者:田川 ゆうこ/30代・ライター。体型の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母。今年こそダイエットを卒業したい。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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