「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、妊娠中の人工甘味料の摂取に関するご相談です。
Q.ゼロカロリー飲料やゼリーを多用しています
体重管理のためゼロカロリー飲料やゼリーを多用しています。人工甘味料の摂取は胎児に影響ありますか? あるとしたらどのような影響でしょうか?
久野多恵管理栄養士からの回答
内閣府の食品安全委員会によると、人工甘味料として近年使われているものとしては、アスパルテーム、アセスルファムK、アドバンテームなどがあります。これらの人工甘味料は日本や欧米などで人の健康への影響を評価しており、各国で使用が認められている食品添加物です。
これらの物質は一生涯にわたって毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日摂取許容量(ADI)が設定されていて、アスパルテームはJECFA(FAO/WHO合同添加物専門家会議)において0〜40mg/体重(kg)/日、アセスルファムKはJECFAにおいて0〜15mg/体重(kg)/日、アドバンテームは食品安全委員会において5.0mg/体重(kg)/日となっています。これを踏まえ厚生労働省が食品添加物として使用できる食品や使用量の最大限度の使用基準を定めています。
食品添加物は通常の食事から摂る量では健康影響の出ないようにリスク管理されており、実際に摂取している量は極めてわずかなので心配する必要はありません。1日摂取許容量を超えて多用することはおすすめできませんが、お調べしたところによると人工甘味料の摂り過ぎによる胎児への影響については、わかっていないのが現状です。
安全が認められている添加物ですが、許容量内の摂取で安全性が認められますので、最低限の使用にされると安心かと思います。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより
人工甘味料の摂取は問題なし!
普段の生活で私たちが「甘い」と感じるものは、砂糖だけではありません。キシリトールやステビアなどの人工甘味料も、砂糖と同じような甘さを感じることができます。市販されている清涼飲料水や低カロリーの製品には、こうした人工甘味料が使われていますが、通常量を摂取することは問題ありません。
摂取しすぎると下痢になることも!
砂糖と同じように甘いのに、低カロリーの人工甘味料。実は一度にたくさんの量を摂りすぎると、下痢などの症状が起こる場合があります。
市販されている商品には、パッケージに「おなかがゆるくなることがあります」と表示されているものもあります。こうした表示も確認しながら、人工甘味料が含まれているものの摂りすぎには注意しましょう。
※参考:ニュース(食・レシピ)「「妊娠中、砂糖以外の甘いものをとっても大丈夫?」管理栄養士が答えます」【著者:管理栄養士 富田チヤコ】
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