家では邪魔者扱い…
「お父さん、もっと仕事頑張れないの? 欲しいものがあるんだけど」
いつしか、娘からそんな言葉を向けられることが増えました。妻も、僕が休日に作っている棚や小物を見るたびに嫌そうな顔をします。
「またこんなの作ってるの? 粗大ゴミと変わらないじゃない。早く捨ててよ!」
「趣味なんだからいいじゃん。作るのが好きなんだよ」と答えても、妻は「材料だって高いでしょ? こんなのばっかり増やして、置き場所にも困るじゃない!」と理解してくれません。
それでも僕は「理解してもらえなくてもいい」「僕にも悪いところがあるのだろう」と自分に言い聞かせていたのです。
ついに家を出る決意!
しかしある日、妻と娘から「またゴミを作ってるの?」「パパ、こんなことやってないでもっと外に出たら?」と言われてしまって……。さらに、妻から「こんな夫、早く捨てたいわ」と笑われ、僕はついに限界を迎えました。
必要な荷物をまとめ、しばらく家を離れることに。すると妻は「は!? ちょっと、どういうつもり?」と顔色を変えました。娘も「え、何してるの?」と驚いた様子です。
「ずっと僕が邪魔そうだったから、出ていくことにしたよ」と答えると、妻は冷たい口調で「どうせすぐ帰ってくるんでしょ」と言い放ちます。
僕は何も言い返さず、そのまま家を出ました。
離れてわかった自分の本音
その夜はホテルに泊まりました。翌朝、今後について考える中で、法律相談を予約。後日、これまでの経緯や妻からのメッセージを弁護士に共有しました。
弁護士から「今後どうしたいかを整理したうえで、奥さんとも話し合ったほうがいい」と助言を受け、僕は「今まで自分のつらさを見ないふりしていたのかもしれない」と気づきました。
数日後、妻から「いつまで拗ねてるの? いい加減帰ってきてよ」と連絡がありました。
「拗ねてるんじゃない。もう家には戻らない。離婚したいと思ってる」と答えると、妻は「そんなの認めない」と怒りましたが、僕の気持ちは変わりません。
その後は弁護士を介して話し合いを続け、時間はかかったものの、最終的に離婚が成立しました。
少しずつ戻ってきた日常
家を出てしばらく経ったころ、職場の同僚から「最近、なんだか明るくなりましたね」と言われました。
自分では気づいていませんでしたが、以前の僕は家で何を言われるのかと、いつも顔色をうかがっていたのかもしれません。休日には、遠ざかっていたDIYも再開しました。
そんなある日、娘から連絡があり、久しぶりに会うことに。僕の新居に置かれた手作りの棚を見た娘は、「また作ってるんだ」と少し懐かしそうに言いました。
そしてしばらく黙ったあと、娘は「私、お母さんと一緒になってひどいこと言ってた。ごめんね」と謝ってくれたのです。
娘の言葉に傷ついたことは事実です。ただ、妻が僕を軽く扱う姿を長く見てきたことで、娘にもそれが当たり前になっていたのかもしれません。
僕は娘を責めず、「よかったらこれからも遊びにきてよ」と伝えました。
家を出るまでは、失うものばかり考えていた僕。しかし距離を置いたことで、好きだったことをもう一度思い出せました。
今回の一件で、自分をすり減らしてまで関係を続けるのではなく、お互いを尊重できる関係が大切なのだと実感しました。これからは、自分の気持ちにもきちんと目を向けながら、無理をせずに周囲の人と向き合っていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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