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2人目いつ産む?結局、何歳差がベスト?「2人目を考えるタイミング」について

保育士の中田馨さんが、2人目を考えるタイミングについてお話ししてくれました。心の準備や体の準備、お金の準備などまとめて解説!

2人目の子どもやきょうだいのイメージ

 

こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが1歳を過ぎると徐々に考え始めるのが、2人目のこと。「きょうだいがいたら、賑やかだろうな」と思いますが、何歳差が親にとってラクに育てられるのか? 上の子のやきもちは大丈夫か? など気になることも。今回は、2人目を考えるタイミングについて話します。

 

心の準備はOK?

2人目を「いつ産みましょう」という決まりはないものの、やはりママの心や体、生活のことも考えながら妊活をしたいものです。まずは、心を考えてみましょう。


初めての出産、育児で最初の1年はきっとバタバタしていることだと思います。2人目を考えるのは、ママが育児に余裕が出てくるころがおすすめ。ママだけが「そろそろOK!」と思っていても、パパはそう思ってないことも。夫婦で話し合うことが大切です。ママだけが「2人目が欲しい!」と思ってもパパがそんな気分でなければ妊娠できませんから、やはり、パパの気持ちも大切にしなければいけません。


私の場合、2人目がほしいと思ったのは、「抱っこ抱っこ!」の甘えん坊の長男の育児が落ち着いてきた2歳過ぎてからでした。そこから「そろそろ2人目はどうかな?」と夫と話し合いました。夫婦により2人目を考えられる時期は違いますので、焦らずきちんとお互いの気持ちを話し合いましょう。

 

体の準備はOK?

産後すぐのママの体は、ホルモンバランスが崩れやすいです。体の調子が整っておらず、少しのことでイライラしてしまうこともあります。例えば、妊娠中に「年子がいいからすぐに妊活しよう!」と思っていたとしても、子どもを妊娠して育てるということは、やはりママの体にとって負担になります。ママの体のことを考えて、ママの産後の健診が終わって体が順調なことを確認し、生理がスタートしてから、徐々に妊活を考え始めるのがいいと思います。

 

また、帝王切開の場合は、最低でも半年は妊娠期間を空けたほうが良いといわれていますので、医師の指示に従いましょう。すぐの妊娠を望まない場合は、きちんと避妊しましょう。

 

お金の準備は?

「2人目が欲しい!」と思っていて、心と体の準備もOKでも、気になるのはお金のこと。子ども一人育てるのにかかる費用は、約3000~6000万円といいます。(AIU保険会社調べ)。この金額をドン! と出されてしまうと「そんなにかかるものなんだー!」とびっくりしてしまいますが、一度にかかるお金ではないので、月々の夫婦の収入や国からの手当てなどを計算して計画的にやりくりを考えてみましょう。


例えば、お金の面で考えてみると、

 

1~2歳差の場合

・洋服などをおさがりで使いやすい
・おもちゃが共有しやすい(おさがりが使える)
・おむつ代が一度にかかる
・保育園や幼稚園が重なるので保育料が割引になる
・立て続けに進学資金が必要

 

3~4歳差の場合

・おむつ代が重ならない
・保育園の場合は保育料が割引になる
・4歳差の場合、卒業、入学が重ならないので一度の大きな出費がない
・洋服にしみなどがあり、使えず買い替えることもある
・3歳差の場合は、卒業、入学が重なるので一度の出費がある
・4年大学に行くと1年生と4年生で出費が重なる

 

わが家の場合は4歳差なのですが、兄が先に習っていた習い事を、妹は幼児期から「やってみたい!」と言って一緒に通わせました。習い事を始めるタイミングが全て2人目は早くて、予定になかった思わぬ出費に感じました。
 

結局、何歳差が良いの?

心、体、お金と気になることを書いてきましたが、結局のところは何歳差が良いのでしょうか? それも各家族の考え方で違うと思います。大切なのは2人目が生まれたあとの上の子へのフォローではないでしょうか。


1歳差の場合は、急に「ライバル出現!」と感じ、何が起きたのか分からず「赤ちゃん返り」することもあります。まだ言葉の理解もできず、自分の気持ちを言葉で言えませんので泣いて「イヤだイヤだ!」、赤ちゃんのマネをして「抱っこして!」「おっぱいが欲しい!」と言ったりします。そんなときは、「お兄ちゃんなんだから少し待ちなさい」と言うのではなく、できるだけ優先して、その要求に応えてあげようという気持ちで行動するといいと思います。


2歳差の場合は、簡単な言葉を理解できるようになっています。そのため、待ってほしいときは「おむつを替えたら抱っこするから待っててね」などと伝え、おむつを替えたらできるだけ上の子のところに行ってあげましょう。


3、4歳差くらいになると、率先して赤ちゃんのお世話をしてくれることもあるでしょう。ママも、下の子が生まれて「嬉しいんだ!」と感じられる瞬間だと思います。とはいえ、やはり今までママたちの愛を独り占めしてきた上の子ですので、「わがままを言わずに頑張っている」部分があります。たとえ甘えてこなくても、「いつもお手伝いしてくれてありがとうね」と抱きしめるなどのスキンシップはできるだけたくさんしてあげるといいでしょう。

 


きょうだいが一緒に遊んでいるとき、「ああ、きょうだいがいてよかった」と思いますし、喧嘩しているときは「ああ、もう大変!」と思います。私自身は、総合して「生活が賑やかになって、さらにおもしろくなった」と感じています。パパとママが「この子にきょうだいがいたら、どんなおもしろい生活になるかな」と想像できるようになったときが、2人目を考えるタイミングかもしれませんね。
 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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