新型コロナウイルスにかからないために、今できること【3児ママ小児科医解説】

2020/01/30 17:47
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東京衛生病院小児科の小児科医、私生活では7歳5歳4歳の子育て中という3児のママ小児科医保田典子先生のコラム。今回は新型コロナウイルスについての症状、感染経路、検査、そして今私たちができることについてお話していただきました。
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新型コロナウイルス

新型コロナウイルスにかからないためにできること

 

こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、4歳の子育て中です。現在メディアでは、新型肺炎コロナウイルスに関するニュースが毎日報道されています。今回は、みなさんに知っておいていただきたいことをお話したいと思います。

 

「コロナウイルス」って、そもそもどんなもの?

コロナウイルスはRNAウイルスの一種です。RNAウイルスの中には、インフルエンザウイルスや麻疹ウイルスなどがあります(RNAウイルスでもタイプは違います)。風邪の中の10-15%はコロナウイルスが原因と言われており、6歳までにほとんどの人が1回は感染します。ここ20年で2回、新型のコロナウイルスの流行が確認されていますが、小児の感染者は軽症で終わることが多いです。

 

罹患するとどんな症状がでるの?

一般的な風邪を引き起こすコロナウイルスの症状としては、鼻水、咳、下痢などです。2002年、2012年に流行したコロナウイルス(今回流行しているものとは違います)は高熱が出たり、肺炎や腎炎を起こすことがありました。

今回発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)は発熱、呼吸器症状が出ると言われており、咳や鼻水が出ると考えられます。

 

感染経路

感染経路は接触、飛沫感染です。咳や鼻水から感染します。

 

現状

1月29日12:00現在、国内での発生状況は7名で、いずれも30代~60代です。日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は、中国で感染者5,974名、死亡者132名。タイ、韓国、台湾などのアジア圏のほか、フランスやオーストラリアなどでも感染者が確認されています。報告されている患者の年齢層は主に成人ですが、1 月 21 日時点で 10 歳の症例が1例、広東省で確認されています。

 

妊婦さんの罹患状況など

国内発生は今のところなし。WHOのホームページも見ましたが、妊婦さんがハイリスクである、といった記載はありませんでした。

 

風邪とコロナウイルスによる肺炎の違いは、どのような検査でわかるの?

病院の診察や検査では、新型コロナウイルスの感染を確定することはできません。今のところ武漢市に滞在していたり、滞在していた人と接触があって、発熱や咳などの呼吸器症状があると、「新型コロナウイルス疑い例」として保健所を通して特殊な検査をすることになります。
コロナウイルスに関わらず、肺炎に関しては診察やレントゲンで診断することができます。

 

もし罹患してしまったらどうしたらいい?

検査なしには新型コロナウイルスの感染は確認できないので、自己判断で診断はできません。武漢市から帰国・入国された方やその方々と接触があった方で症状がある場合は、マスクを着用し、事前に医療機関へ連絡したうえで速やかに医療機関を受診してください。新型コロナウイルスに感染したと診断されたのであれば、診断された医療機関の指示を受けましょう。

 

今私たちができることって?

 

新型コロナウイルスだから、というよりは、インフルエンザなど風邪の流行期でもあるので、手洗い、うがい、食事をしっかりとる、睡眠をしっかりとる、などといった風邪の対策をすることが大事です。

手洗いは30秒以上しっかり洗うこと、うがいは風邪をひいていなければ水でいいので20秒以上しっかりすることが大事です。

 

◆国民の皆様へのメッセージ◆ 

国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。(引用:厚生労働省)

 

厚生労働省の上記コメントにもあるように、新型コロナウイルスは普通の病院ですぐ検査してわかる病気でもないですし、コロナウイルス自体は1年中風邪の原因として日本でも普通に認められる感染症です。手洗いやうがいなどの感染対策をする以上の特別な対応は必要ないので、普段からの健康管理が大切です。

 

   ◇

 

○ 厚生労働省の電話相談窓口

電話番号 03-3595-2285


○ 受付時間

9時00分~21時00分(土日・祝日も実施)

 

 

 

著者

医師 保田典子 先生

小児科 | 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師


医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師。株式会社メドイース 代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。


経歴

2003年 筑波大学医学専門学群卒業
大阪市立総合医療センター小児循環器内科研究医
国立国際医療センター小児科臨床研修指導医
東京女子医科大学大学院
2014年より東京衛生病院勤務
2019年株式会社メドイース創業

 

■専門領域
小児科専門医
子どもの心相談医

 

■所属学会
日本小児科学会
日本小児循環器学会
日本小児科医会
日本周産期新生児学



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