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「私、お酒なんて飲んだ?」どうして気分が悪くなったのか忘れてしまった母 #母の認知症介護日記 349

「母の認知症介護日記」第349話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが暮らす施設では、暖房器具の持ち込みが禁止されています。寒がりで自宅ではあんかを愛用していたあーちゃんは、寒くて寝られないと訴えてきます。そこで、ワフウフさん姉妹は、布団の中に入れられる大きなカイロと、衣服に貼れる小さなカイロを持って行ったのですが……。何度説明しても、メモを貼ってあげても、あーちゃんは使い方を理解することができません。かろうじて小さなカイロは使っていたものの「使い捨て」ということが理解できなくなってしまったようで、冷たくなったカイロを何度もあちこちに貼り替えている始末。あーちゃんはもう新しいことに対応するのが難しくなっているため、これまでの習慣に近いやり方を工夫するしかなく、ワフウフさん姉妹は頭を悩ませています。

施設で暮らすようになってから、あーちゃんは5kgも太りました。もともと痩せ過ぎていたので、見た目は相変わらず細いのですが、自宅から持ち出した洋服がどれもきつくなってしまったので、暖かい裏起毛のズボンを新調することにしました。何本か試着したのですが、ドレッシーな装いが好みのあーちゃんは、カジュアルな雰囲気のズボンはお気に召さない様子です。ワフウフさんたちが選んだズボンも「ちょっとおばちゃんぽくて趣味じゃない」と言っていて、自分がすでにおばあちゃんだとは夢にも思っていないような口ぶりです。その言葉を聞いて、自分は若いという脳内イメージを、そろそろアップデートしてもらいたいと、ワフウフさん姉妹は思ってしまうのでした。

 

食事をした記憶は残らないようで

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

正月は、姉のなーにゃん夫婦とあーちゃんと一緒に、宴会をするのが恒例。皆お酒が飲めるタイプなので、この日もシャンパンで乾杯をしてから、赤ワインやらビールやらを楽しんでいました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

昔からほとんどお酒を飲まないあーちゃんですが、実はお酒には強いのです。この日は「おいしいわねえ!」なんて言いながら、赤ワインを飲んでいました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しばらくすると、気持ちよくなってきたあーちゃん。しかし、気付いたらトイレにこもっていました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

鍵を閉めているので、中の様子はわからないのですが、ノックして声をかけると「少し気分が悪いだけ……。大丈夫」と、返事はあります。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しばらくして、やっとあーちゃんがトイレから出てきたので、ベッドで少し休ませることに。「結構お酒も飲んでいたからね……」と声をかけたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

すでにお酒を飲んでいたことは忘れている様子。ということは、なぜ今自分の気分が悪いのかわかっていないということ……?

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

夕方になり、あーちゃんを施設へと送り届けます。お昼、おなかいっぱいに食べているので、夕食は無理をしないでいいとあーちゃんに伝えました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

すると、あーちゃんは「おかずだけ食べればいい」と答えたのでびっくりです……!

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

さっきまでごちそうをモリモリ食べていた記憶は、どこへ……?

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちなみに、あーちゃんが施設に戻ってから、私たちは飲み直し。気付いたらこの量です……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

おいしかったです……!

 

 

正月は、姉のなーにゃん夫婦とあーちゃんと一緒に、宴会をするのが毎年恒例となっています。皆、かなりお酒が飲めるので、この年もシャンパンやら赤ワインやら、ガンガン飲んでいました。あーちゃんは昔からほとんどお酒を飲まないのですが、お酒には強いほうで、この日は「これ、おいしいわねえ!」と赤ワインをほしがって、乾杯のシャンパンと合わせると4~5杯は飲んでいたと思います。

 

調子よく飲んでいたあーちゃんですが、気が付くとトイレにこもっていました。鍵をかけているので、中の様子はわからなかったのですが、ノックして声をかけると「少し気分が悪いだけ……。大丈夫」と返事がありました。しばらくして、やっとあーちゃんがトイレから出てきたので、ベッドで少し休ませることに。「ごめんなさいねえ……」と言うので「結構飲んでいたからね」と声をかけると……。「私、お酒なんて飲んだ?」と、まさかの返事……。気分が悪くなっているのに、その直前までお酒を飲んでいたことを、すでに忘れていることに驚いてしまいました。

 

夕方になり、あーちゃんを施設まで送り届けました。「夕食はあまり食べられないかもしれないね。施設の人には伝えておくから、無理に食べなくてもいいからね」と私たちが言うと、あーちゃんは「そうねそうね! おかずだけ食べればいいわよね!」と答えたので、気分が悪くなって休んでいたというのに、それでもおかずは食べられるのか……とあきれてしまいました。さっきまでごちそうをモリモリ食べていた記憶は、もうなくなっているのかもしれません。

 

--------------

 

今のあーちゃんは、自分がいつ何を食べたのか、すぐに忘れてしまうようです。それは仕方のないことだとは思いつつも、せめて、好きなものやおいしいものを食べたときの幸せな記憶だけでも、残っていてほしいと思ってしまいますね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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