記事サムネイル画像

「やられた!」娘たちの目を盗んで甘いものをちゃっかり食べていた母 #母の認知症介護日記 350

「母の認知症介護日記」第350話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

施設で暮らすようになってから、母・あーちゃんは5kgも太りました。それでも、もともと痩せ過ぎだったので見た目は相変わらず細いのですが、自宅から持ち出した洋服はどれもきつくなってしまいました。そこで、あーちゃんが寒さを訴えていることもあり、暖かい裏起毛のズボンを新調することにしました。洋服屋さんに行き、あーちゃんはワフウフさん姉妹が選んだものを何本か試着したのですが、カジュアルな雰囲気のズボンはお気に召さない様子です。普段はドレッシーな装いを好んでいるため、ワフウフさん姉妹がすすめたものは「ちょっとおばちゃんっぽくて趣味じゃない」とのこと。あーちゃんは、自分がすでにおばあちゃんであるとは夢にも思っていないようでした。その言葉を聞いたワフウフさん姉妹は、「自分は若い」という脳内イメージは、さすがにそろそろアップデートしてもらいたいと、心から思うのでした。

正月は、姉・なーにゃん夫婦とあーちゃん、そしてワフウフさんで宴会をするのが毎年恒例となっています。皆、お酒が飲めるタイプで、この年もシャンパンやら赤ワインやらを飲んでいました。あーちゃんは昔からほとんどお酒を飲まないのですが、実はとてもお酒に強く、この日は「これ、おいしいわねえ!」と、赤ワインを積極的に飲んでいたのですが……。気付くとトイレにこもっており、気分が悪くなったようだったため、少しベッドで休むことに。あーちゃんから「ごめんなさいねえ……」と謝られたワフウフさん姉妹は「結構飲んでいたからね」と声をかけたのですが、それに対して「私、お酒なんて飲んだ?」と聞き返しました。気分が悪くなる直前までお酒を飲んでいたことを、すでに忘れている様子に、ワフウフさん姉妹は驚きを隠せませんでした。

 

症状が進行しても、そこには愛がある

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

数年前、おせちの中に入っていたお菓子を、全部ひとりで食べてしまったあーちゃん。今回のおせちにも同じお菓子が入っていたので、取り分けておいたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今回はお菓子以外に大福が入っていて、あーちゃんは食べ始めてすぐにロックオン。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

「さっき取ったでしょ?」とウソをついたところ、あーちゃんはすっかり信用して諦めてくれたので、内心「よし!」とほくそ笑んでいた私。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

その後も、栗きんとんや黒豆など、甘いものばかりを食べていたため、少しきつめに注意をして、見えない場所に片付けてしまいました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しかし、夕方あーちゃんを施設に送って帰ってきてから、おせちが入っていたお重を確認すると、大福がすべてなくなっていました……。皆に聞いても食べていないと言うので、あーちゃんが私たちの目を盗んで食べてしまったようです。油断も隙もありゃしない!

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そんなあーちゃんですが、正月とお年玉はきちんと結びついているようで、孫たちにお年玉をあげたいと言ってきました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私の義両親はすでに他界しているため、あーちゃんは自分のことを「たったひとりのおばあちゃんだもの!」と言って、誕生日やお年玉など、欠かさずにしてくれていました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

この日は、施設でインスリン注射をしてもらう日。早めに出かけようと準備をしていたら、玄関先で何かを必死に探すあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どうしたのかと聞くと、お年玉が見当たらないと言います。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

お年玉はなーにゃんが用意してくれていると言っても、自分で用意しておいたと言ってきかないあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

本人はお金を持っていないのに、どうやってお年玉を用意したというのでしょう……?

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

もう一度、お年玉はなーにゃんが用意していると言うと、今度は「私、たしかに家から持ってきた」と言い張ります。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

家じゃなくて、施設から来たんですけどね……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

その後、なーにゃんがお年玉を渡すと安心した表情を浮かべたあーちゃん。認知症が進行していても、孫たちにお年玉を渡したいと思ってくれていることが、素直にありがたいです。

 

 

数年前の正月、甘いものが大好物で、自制が利かなかったようで、あーちゃんはおせちの中に入っていた人数分のお菓子を、一人で全部食べてしまいました。今回のおせちにも同じお菓子が入っていたため、またあーちゃんが全部食べてしまわないよう、事前に取り分けておくことに。しかし、今回のおせちには、そのお菓子以外にも小さな大福が入っていて、食事を始めてすぐに「私、あれ食べたい」とロックオンしていたあーちゃん。すかさず「あーちゃん、さっき取っていたよ。人数分だから!」とウソをついたところ、あーちゃんはすっかり信じて諦めてくれて、内心「よし!」とほくそ笑んだ私。

 

でも、その後もあーちゃんは栗きんとんや黒豆、サツマイモの甘煮などの甘いものばかりを食べていたので、少しきつめに注意して、甘いものはあーちゃんの目に触れない場所に片付けたのですが……。夕方、あーちゃんを施設に送り届けた後、おせちのお重をふと見ると、なんと大福が一つも残っていませんでした。皆に確認しても、誰も食べていないとのことだったので、大福を食べたのはあーちゃんで間違いなさそうです。あまりしつこく食べたいと言わなかったので、すっかり油断していました……。それにしても、普段の動作はどんどん遅くなっているのに、こういうときだけは本当にすばしっこいので困りものです。

 

そんなあーちゃんにも、「正月=お年玉」という認識は、まだ残っているようで、孫にお年玉をあげたいと言ってきました。私の義両親はずいぶん前に他界しているため「私はたった一人のおばあちゃんだもの!」と言って、お年玉や誕生日のプレゼントを欠かさず贈ってくれていました。ありがたいです。お年玉はなーにゃんが準備すると伝えていたのですが「自分で用意した」と言いだして「お年玉が見当たらない」と探し続けていたあーちゃん。物忘れが進んでいる様子はありますが、正月にはお年玉を渡すという感覚は残っていて、孫たちのために用意しようとする姿には、愛情を感じました。

 

--------------

 

複数人の目を盗んで大福を食べきってしまうのは、なかなかのテクニックですね。持病の糖尿病のことを考えると少し心配ですが、大好きなものを食べられるとうれしいもの。体調や食事全体とのバランスを考えながら、適量を楽しめるとよいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

同じ著者の連載

新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

同じジャンルの連載

もっと見る

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

マンガの新着記事

PICKUP