いじられキャラの同期の結婚式で

同期のAの結婚式に参列したときのことです。彼は普段からいじられキャラとして職場のムードメーカーでした。そんな彼の晴れ舞台に、私たち同僚も心から祝福する気持ちで参加していました。
会場には、職場でAの先輩にあたる年上の女性も参列していました。新Aが席を外している間、その先輩は冗談交じりにAの話を大声でし始めたのです。隣のテーブルにはAの家族も座っているのに、先輩は笑いながら「Aって気持ち悪い~!」と言い出したのです。
冗談のつもりだったようですが、あまりに大きな声で、聞いているこちらがヒヤヒヤしてしまいました。その言葉に笑いが起こることはなく、会場の空気が少しだけ重苦しくなりました。
◇◇◇◇◇
本人がいない場でのいじりは、冗談であっても簡単に人を傷つけかねないのだと痛感しました。この経験から、「笑い」は誰かを犠牲にするのではなく、思いやりと場の空気を読む配慮があってこそ成立するものだと学びました。
著者:小島春奈/30代女性・会社員
イラスト:はせがわじゅん
幼なじみの彼が会場をざわつかせたひと言

私には、2歳ごろから家族のように付き合ってきた異性の幼なじみがいます。人生の節目である結婚式にも、当然のようにそばにいてくれる存在でした。
私が結婚した相手は、その幼なじみの先輩にあたる人でした。出会いのきっかけも幼なじみだったため、結婚式では彼にスピーチをお願いすることに。
内容は、新郎である夫との思い出を中心にした、無難なものになるだろうと思っていました。
ところがスピーチが始まると、雰囲気は予想外の方向へ変わっていきました。「思えばA子(私)とは幼いころから一緒で。俺はろくなことをしていなくても、いつも気にかけてくれていて……」と話したかと思うと、幼なじみは突然言葉を詰まらせ、涙を流し始めたのです。
さらに、「A子は俺の理想のヒロインにはなれなかったけど……幸せになってほしい」と続けた瞬間、会場は一気にざわつきました。式が終わった後には、「幼なじみはA子さんのこと、好きだったんだね」と声をかけられることもあり、私は戸惑うばかりでした。
けれど、私自身は幼なじみに対して、弟のような感情しか抱いたことがありません。彼もまた、私を恋愛対象として見ていたとは思えず、スピーチはあくまで感情が高ぶった結果だったのだろうと感じています。
とはいえ、あそこまで感情をあらわにされたことで、「もしかして、少しは違う気持ちがあったのだろうか」と、心のどこかで考えてしまったのも事実でした。
予想外の展開に、おかしさと恥ずかしさ、そして少しの感動が入り混じり、私は涙を流しながら「こんな結婚式、聞いたことがない」と思ってしまいました。
◇◇◇◇◇
結果的にその結婚式は、周囲の大きな勘違いを生んだ、少し複雑な思い出となりました。そして今では、その結婚自体が終わりを迎え、思い出したくもない記憶の一つになってしまったのですが……。
それでも、あの日の幼なじみのスピーチだけは、「ウソでしょ」と言いたくなるほど印象に残る出来事として、今も心に残っています。
著者:立花あや/30代女性・主婦
時間になっても結婚式が始まらない

弟の結婚式に出席したときのことです。弟は実家からかなり遠方に暮らしており、私たち家族は宿泊と観光を兼ねて招待されました。私自身もすでに結婚して実家を離れていたため、家族全員がそろうのは久しぶりのことでした。再会を心から楽しみにしていたのを覚えています。
式の前日、宿泊先のホテルで家族全員が集合し、ささやかな前祝いを開きました。近況を語り合ったり、昔の話をしたりと、会話は尽きません。
「子どものころはあんなにおっちょこちょいだった弟が、もう結婚だなんてね」と母が笑うと、皆で懐かしい思い出を語りながら、和やかな夜を過ごしました。
翌日は雲ひとつない晴天。真夏の日差しのもと、ひまわり畑の一角に設けられたガーデンウエディング会場は、明るく華やかな雰囲気に包まれていました。
しかし、予定の時間になっても式が始まりません。参列者が汗を拭いながらざわついていると、「式の開始を少し遅らせます」と式場スタッフのアナウンスが入りました。
どうやら弟が結婚指輪を自宅に忘れてきたとのこと。弟は急いで取りに戻り、なんとか無事に式は始まりましたが、家族一同「ああ、あのころのままだね」と苦笑いするしかありませんでした。
◇◇◇◇◇
子どものころの性格というのは、大人になってもそう簡単には変わらないものだと感じました。あのときの弟の姿に、少し不安を覚えつつも、どこか安心したような気持ちにもなりました。おっちょこちょいなところも含めて、弟らしい温かな家庭を築いていってほしいと、心から願っています。
著者:伊祖乃ふみ/50代女性・アルバイト
イラスト:きょこ
まとめ
新郎新婦が心を尽くして準備した結婚式でも、参列者の言動や思わぬ出来事によって、場の空気が変わることがあります。晴れの日だからこそ、主役の2人や周囲への気づかいが、式の雰囲気を大きく左右するのだと考えさせられる体験談でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※一部、AI生成画像を使用しています
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
関連記事:「救急車を手配しています」披露宴のお色直し中に友人が救急搬送。判明した真相に涙
関連記事:「女子トイレから不審な音がする」妹の披露宴で通報された私。警備員がやってきた真相は
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!