パートを始めて変わった妻
妻は結婚後、専業主婦として家事を担っていました。そんな妻が結婚から数年たったころ、「大学の事務職のパートに採用された。働きながら資格の勉強もしてみたいんだ」とうれしそうに報告してきました。
家にいる時間が長い生活から、少し環境を変えたいという気持ちもあったようです。私は、妻自身がやりたいと思っていることなら応援したいと考えました。働き始めてしばらくは、妻も楽しそうでした。資格の教材を買ったり、仕事帰りに勉強したりしていると聞いていたため、以前より支出が増えても、私はそれほど気にしていませんでした。
ところが、2年ほどたつと状況が変わってきました。外食や飲み会が増え、服やバッグなどを頻繁に買うようになったのです。
ある日、夫婦で将来のために貯めていた口座を確認すると、思っていたほど残高が増えていませんでした。そこで私は、妻を責めるのではなく、まず支出を把握しようと考えました。
「最近、結構出費が増えてるよね。毎月何に使っているのか、一緒に整理しない?」
すると妻は、あからさまに嫌そうな表情を浮かべました。
「いちいち何に使ったか確認されるなんて無理。私のお金の使い方まで管理しないでよ」
私は、「自由に使うなと言っているわけじゃない。2人のお金だから確認したいだけだよ」と説明しました。しかし妻は聞く耳を持ちませんでした。
毎月5万円、同じ相手への振り込み
妻の反応が気になり、私は改めて口座の入出金履歴を確認しました。すると、さらに気になるものを見つけました。毎月ほぼ同じ時期に、5万円ずつ同じ個人名義の口座へ振り込まれていたのです。一度だけではありません。数カ月にわたって続いていました。振込先は会社や資格学校の名前ではなく、個人名でした。
私は妻に、「この毎月5万円の振り込みって何?」と尋ねました。すると妻は少し間を置いてから、「資格の勉強で知り合った人に、いろいろ立て替えてもらってるから返してるだけ」と答えました。
私が「何をそんなに立て替えてもらったの?」と尋ねても、妻は「教材とか、勉強に必要なものだよ」と曖昧に答えるだけでした。しかし、毎月きっちり5万円を振り込んでいることに、私は違和感を覚えました。しかも、資格の勉強について聞いても、最近は教材を開いている様子すらありません。
私は妻に何度も問い詰めることはせず、まず事実を確認することにしました。調査会社にも相談し、妻の行動について確認していくと、妻が仕事以外でも特定の男性と頻繁に会っていることがわかりました。
相手は、妻が働いている大学に通う24歳の学生でした。さらに、その男性の氏名は、毎月5万円を振り込んでいた口座の名義と一致していたため、私はこの振り込みにも関係しているのではないかと疑いました。さらに調査結果から、2人が仕事上の付き合いを超えて親密な関係にあると考えられる状況も確認されました。
毎月5万円の使い道を尋ねると
数日後、私は妻と改めて話をすることにしました。私が「前に聞いた、毎月5万円の振り込みのことなんだけど」と切り出すと、妻の表情がわずかに変わりました。
「振り込み先の人、大学に通っている24歳の男性だよね」
「仕事以外でも何度も会っていることも知ってる」
そう伝えると、妻は黙り込みました。やがて、「どうして知っているの?」と小さな声で聞いてきました。
私は、「夫婦で貯めていたお金から、毎月5万円が何カ月も出ていたからだよ。理由を聞いてもはっきり答えてくれなかったから、確認するしかなかった」と答えました。
その後、妻は男性との関係を認めました。毎月振り込んでいた5万円についても、男性が生活費に困っていると聞き、援助するために送っていたことを認めたのです。さらに、2人での外食や贈り物などにもお金を使い、その一部を夫婦で貯めていたお金から出していたことがわかりました。
私はそこでようやく、妻が家計について確認されることをあれほど嫌がっていた理由がわかった気がしました。
「俺が問題だと思っているのは、お前が自分で稼いだお金を使ったことじゃない。2人で将来のために貯めていたお金を、何も言わずに別のことに使っていたことだよ」
そう伝えると、妻は何も答えませんでした。私はこれまでに確認した事実を踏まえ、夫婦として今後も一緒に暮らしていくことは難しいと伝えました。
お金と信頼を整理して離婚へ
その後は感情的な言い争いを続けるのではなく、必要に応じて専門家にも相談しながら、夫婦の財産や今後の生活について一つずつ整理していきました。妻とも何度か話し合いましたが、夫婦関係を続けることは難しいという結論に至り、最終的に離婚することになりました。
離婚後、妻と男性がどうなったのかは詳しく知りません。私も、それ以上関わろうとは思いませんでした。私は住む場所を変え、新しい生活を始めました。
毎月5万円の振り込みに気付いたことで、私は初めて家計だけでなく、夫婦の間で起きていたことと向き合うことになりました。離婚という結末にはなりましたが、確認できた事実をもとに自分なりに判断できたことで、今は新しい生活に気持ちを向けられています。
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夫婦であっても、お金の使い方や価値観がすべて同じとは限りません。しかし、2人で将来のために貯めていたお金だからこそ、使い道を隠したことは大きな不信感につながったのでしょう。今回、何げなく感じた家計への違和感が、夫婦関係そのものを見直すきっかけになりました。身近な相手との信頼は、日々の小さな違和感を曖昧にしないこととも関係しているのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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