連日さまざまなメディアで報道されている、新型コロナウイルスによる感染症。日本でも日を追うごとに患者数が増加し、不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。新型コロナウイルスに限らず、感染症予防の基本は、「手洗い」です。正しい手洗いの方法をもう一度確認しておきましょう。
新型コロナウイルスの感染経路は?
感染症の主な感染経路には、咳やくしゃみなどを介する「飛沫感染」、空気中を浮遊している菌やウイルスなどを呼吸により取り込んでしまう「空気感染」、ドアノブなど菌やウイルスが付着している物に触れ、それを取り込んでしまう「接触感染」があります。
厚生労働省によると、新型コロナウイルス感染症の感染経路として考えられているのは、現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つとのことです。
どうして手洗いが大切なの?
接触感染のなかでも多いのが、ヒトの手を介した接触感染だと言われています。感染者がくしゃみや咳を手で押さえたあと、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
他の人に感染させないようにするためにも、また自分が感染しないためにも、手洗いは感染予防において、とても大切なのです。
正しい手洗いの方法は?
流水で手を洗うだけでもある程度の汚れを落とすことは可能です。しかし、感染予防のためには、正しい方法で手洗いをすることが重要です。
※資料提供:サラヤ株式会社
固形せっけんは雑菌が繁殖しやすいので、ポンプ式の液体せっけんがおすすめです。親指の付け根、指の間、手首などは洗い残しが多い部分なので念入りに洗いましょう。
洗った手を拭くときも、使い捨てできるペーパータオルがベストですが、お家では清潔な乾いたタオルで水分をふき取りましょう。ただし、たくさんの人が同じタオルを使うのはおすすめできません。手洗いのあとは保湿も忘れずにおこないましょう。
アルコール消毒液による手指消毒の方法もチェック!
アルコールジェルによる手指消毒も感染予防対策として効果的です。しかし、こちらも手洗い同様、正しい方法でおこなうことが大切です。
※資料提供:サラヤ株式会社
赤ちゃんはどうしたらいい?
赤ちゃんでも、やはりせっけんを用いて流水で手を洗うことが一番効果的とされています。アルコール消毒液は赤ちゃんでも使用できますが、アルコールのアレルギーに注意する必要があります。
予防接種など、注射の前におこなうアルコール消毒で皮膚が赤くなってしまう場合は、アルコール消毒液の使用は控えたほうがよいです。赤ちゃんに初めてアルコール消毒液を使用する際は、赤ちゃんの腕の内側などにごく少量のアルコール消毒液をつけて、赤みや腫れなどが出現しないか確認した上で使用するようにしましょう。
感染者数の増加やワクチン、治療法がないなど、新型コロナウイルスに関して不安材料は多々ありますが、過度に恐れる必要はありません。正しい情報を得て、しっかり感染予防をおこないましょう。