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T大卒上司「嫌なら辞めろw」「わかりました!」部下全員で一斉退職⇒数カ月後…元上司が泣きついてきたワケ

僕は大手企業の地方営業所で働く営業の仕事をしていました。僕たちは地元企業へ何度も足を運び、課題を一緒に解決する泥臭い営業で信頼を築き、会社の売り上げを支えてきました。ところが、新しい上司はT大卒であることを鼻にかけ、僕たちのことを見下してきて……?

エリート上司の傲慢

新しく赴任してきた上司は、同期のAでした。AはT大卒で、入社以来ほぼ本社勤務。同期の中で最速の管理職昇進を鼻にかけていました。

 

Aは赴任早々、僕たちの仕事を「客のところに何度も通うなんて時間の無駄だろ。今どきそんな営業しているところあるのか?」と鼻で笑い、僕に対しても「同期なのにずいぶん差がついたよな」と見下してきて……。

 

「信頼は数字や効率だけで測れるものじゃない」と僕が反論しても、笑われるだけでした。

 

その後、Aは訪問回数を制限するなど、営業所のやり方を次々と変えていき、現場からは不満が噴出します。このままでは自分たちが大切にしてきた営業ができない。そう考えていた僕たちは、いざというときは独立しようと考えていました。併せて、退職届をお守りのようにカバンに忍び込ませていたのです。

 

そんなある日、営業方針について意見した僕たちに対し、感情的になったAは「そんなに俺のやり方が気に入らないなら辞めろよ!」と言い放ちました。

 

僕たちの退職宣言

しかし、僕たちは動揺せず「わかりました。では、お望み通りに」と言って、以前から用意していた退職届をAの机の上に置きました。ほかの同僚たちも次々と退職届をデスクに並べると、Aの顔が急に青ざめていきました。

 

「ちょっと待て。本当に全員辞めるのか!?」

 

「辞めろと言ったのは、あなたですよね?」

 

僕がそう返すと、Aは言葉に詰まりましたが、最後まで僕たちを見下していました。

 

もちろん、その日のうちに会社を去ったわけではありません。会社の指示に従って必要な引き継ぎをおこない、顧客情報などの機密データは一切持ち出さず、正式な手続きを経て退職することに。ほかの上司からは止められましたが、僕たちの意志は変わりませんでした。

 

そして僕たちは、それぞれが培ってきた経験だけを武器に、地域企業を支援する新会社を立ち上げたのです。

 

最初から順調だったわけではありません。それでも一軒一軒企業を訪ね、困りごとがあればすぐに駆けつける泥臭い営業を続けていくうちに、少しずつ評判が広がっていきました。

 

上司の作戦は…

一方、僕たちが辞めた営業所には、本社から新しい社員が送りこまれたよう。Aは上層部に、「古いやり方に固執する社員が辞めただけです。地方営業なんて、代わりはいくらでもいます」と豪語していたそうで……。

 

しかし、Aの思惑通りにはいきませんでした。

 

新しく配属された社員たちも営業経験はありましたが、Aは彼らにも「同じ客のところへ何度もいくな」「細かな相談まで相手にする必要はない」と効率を最優先した営業を徹底させていたよう。

 

すると、取引先から「以前はすぐに来てくれたのに、今は対応してもらえない」「担当者が変わってから話が通じない」と次々と不満が寄せられるようになったそうで……。

 

後任の社員たちも対応しようとしたそうですが、Aから訪問回数や細かな顧客対応を制限されていたため、地域特有の事情や取引先ごとの課題を十分に把握できなかったのです。

 

その結果、取引の縮小や契約終了が相次いだとのこと。そこで、Aは上層部から「君は『代わりはいくらでもいる』と言ったそうだな? その結果がこれなのか?」と厳しく責任を追及されたようで……。

 

対照的に、僕たちの新会社には以前の仕事ぶりを知る地域企業から「今度はこちらに相談したい」と問い合わせが入るようになりました。そこから新たな契約につながり、紹介が紹介を呼んで、僕たちの会社は徐々に軌道に乗っていったのです。

 

立場逆転と誇りある選択

それから数カ月後、僕たちのオフィスに思いがけない人物が現れました。そこにいたのは、かつての自信を失い、ひどく憔悴したAの姿でした。彼は

 

「頼む、会社に戻ってきてくれないか」

 

とあれほど僕たちを見下していたのにもかかわらず、深々と頭を下げてきたのです。僕がキッパリと断ると、Aは焦ったように食い下がりました。

 

「俺から上層部に掛け合う! 給料だって以前より良い条件を提示するように頼むから!」

 

その言葉を聞いて、僕は「僕たちが望んでいたのは、今よりも高い給料じゃないよ。自分たちの仕事を必要としてくれる人たちのために働きたかっただけだ」

 

と伝えました。それでも説得しようとするAの目をまっすぐに見据え、僕は「もし僕たちの力が必要なら、仕事として正式にご相談ください。僕たちはもう、あなたの部下ではないので」と伝えました。

 

Aはしばらく黙りこんだあと、力なく「わかった」と答えてオフィスを去っていきました。

 

かつて「代わりはいくらでもいる」と見下していたAが、今度は仕事を依頼する立場として僕たちに頭を下げることになったのです。僕たちは今も、目の前の相手と真摯に向き合う泥臭い営業を大切にしながら、自分たちを必要としてくれる人たちのために働いています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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